私が解離性同一性障害になった日

主人格のまりんです。

解離性同一性障害に「なった日」って、なかなか珍しい話なんじゃないかなと思います。

なんかイメージでよくある解離性同一性障害やYouTubeやブログとかで見かける解離性同一性障害の当事者は、小さい頃から交代人格がいて、脳内で過ごしていたり交代人格として生活していたり、人格ごとの生活があって、それを当たり前だと思って過ごしていたら大人になってから「実は病気でした」と言われて「発覚」するパターンが多いように思います。

私は違っていて、大人になってから他のメンタルの不調はありつつも普通に過ごしていたある日、突然、短時間に複数の人格が交代して出てきました。

解離性同一性障害になった日は2021年2月26日です。

私が主催していた研究会の最中にトリガーとなる言葉に反応して攻撃的になり、その直後にカタレプシー(硬直発作)と呼ばれる解離性転換性障害に分類される硬直発作を起こしました。

研究会を離脱して、同席していた解離性同一性障害の友人と同居人に助けられながら救急車で精神科救急に運ばれました。

カタレプシーを起こして、救急隊がきて、精神科救急に運ばれて、自宅に帰宅するまでに、おそらく10人以上の人格が入れ替わり立ち替わり出てきていました。

本名や実家に関わること、手を掴まれたり、移動のための台に乗ったり、血圧を測るために腕を圧せられたり等のことに反応して恐怖拒絶反応を起こす子ども人格が3人いました。

まいちゃん、海くん、まなとくんです。

当時は名前がなく、言動の雰囲気で年齢を決めました。

それから、救急隊に状況をひたすら説明する解説人格が出てきていました。
発話に難ありで、イントネーションが機械的だったり抑揚がなかったり何かのキャラクターのモノマネだったりしたので、おそらくASDの知識を集める面を強めた大人の人格だろうと思います。

また、救急隊や精神科救急の当直医師や看護師にヒステリックに暴言を吐いたり、脅迫的な声と態度で暴言を吐いたりすることで、子どもの人格が怖がる要因を排除しようとする防衛人格も出てきました。

家族に関わることを聞いたときに、怖がるのではなく猟奇的に高笑いをしながら、家族が既に死んでいたらとても楽しいということを連呼する人格もいした。中学生くらいだと思います。

桜ちゃんの闇の側面として理解しています。

一番困っていたのは呼吸困難の症状を引き起こす人格でした。
まるで外から首を絞められているように急に呼吸ができなくなります。
頭を壁に叩きつけるなどして、現実感を取り戻さないと呼吸困難が継続して意識がなくなると思われたので救急車を呼びました。

自宅に帰るまでの間、カタレプシーの他にも脱力発作と解離性昏迷も経験しました。

結局、病院にいる方が危険だと判断されて、何の処置も検査もなく、グラウディングという処置を自分でして動けるようになってからタクシーで帰宅しました。

それが私が解離性同一性障害に「なった日」でした。


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