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子どもに教わるまほうの世界

小学2年生の国語の教科書の「えいっ」というお話を、覚えているかたはいらっしゃるでしょうか?

今ではもう載ってないのかな。

私はこのお話を小学校の国語のお話の中で一番よく覚えています。

えいっのまほう

おとうさんがえいっ!といったら信号が青になる
おとうさんがえいっ!といったら夕焼け空に星があらわれる

とてもワクワクしたのを覚えています。

でも実は私このワクワクを一瞬でぶち壊されています笑

宿題の音読を父に聞いてもらっていたとき、「このおとうさんまほうがつかえるんだよ!!」と私はワクワクして話しました。

父の返答は「対面の信号が黄色から赤になるのをきちんとみていればうまくタイミングが合いそうだね。」

2年生にこの返し笑

がーん。

好きなお話だったから覚えているというのもあるのですが、とてもショックだったのでよく覚えているお話なんです。

2才の娘にまほうの力をもらう

娘が毎日歩いて保育園に行くようになった半年ほど前、信号待ちをしている時にふとこの「えいっ」のお話を思い出しました。

「ママねまほうがつかえるんだよ!見ててね。えいっ」

信号が青に変わります。

はっと笑顔で息をのみ私をふり仰ぐ娘。
キラキラした目。


ああ、私はこの小さな女の子にまほうを見せてあげることができるんだととても感動してしまったのを覚えています。

大人になって、知識を得て、色々な物事についての物理の法則や仕組みを当たり前のものとして自分のなかに取り込んでいきます。
その過程で、子どものころにまほうだと思っていたものには、仕組みがあって、ワクワクキラキラしたまほうなどではなかったんだと知っていきます。

それは学習であり、成長です。

でもどこか寂しい気もします。

そんな大人になる過程で忘れてしまったまほうの力を、二十数年ぶりに2才の小さな娘が私にくれました。

大人になってまほう使いになれた

彼女にとってはまだまだ世界はまほうだらけ。

ママもパパも保育園の先生もまほう使い。

「きっきはじょうずにまほうできないなぁ」と娘が言います。

子どもの頃にはまほうは上手に使えません。
なぜなら、上手に信号のタイミングを見極められないから笑

でもその代わりすべてがまほうに見えます。

大人になると、どんどんまほうが見えなくなってしまいます。
でも今度は、子どもたちにまほうを使ってみせるまほう使いになることができるんです。

色々なことを知って、まほうは見えなくなってしまったけど、色々なことを知っているからまほう使いになれるんです。

今日も2才の娘とともに、現実とまほうの世界の狭間をゆらゆらと漂います。


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