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地方に未来をみる。

 


次回に引き続き、ローカルなお話です。前回は、私が農村を訪れて感じた魅力などを書かせていただきました。

今日は、そんな農村に感じた日本の未来の可能性についてのお話です。


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農村って、結構元気?

これは、私が何回か農村を訪れる中で感じたことです。農村といえば、いわゆる地方の中でも、少子高齢化と過疎化が進む元気のない場所という印象はないでしょうか。

私もはじめはそうでした。実際大学でも、日本の課題として、人口減少や少子高齢化があり、それが特に進んでいる場所だと習いました。だから私は、きっとみんな大変な思いをしながら暮らしているのではないかと思っていて、なんならインターンの時だって助けに行こうという気持ちも少しあったかもしれません。

でも、実際に訪れてみるとその印象はガラッと変わりました。それは前回お話しした通りで、農村にはたくさんの都市にはない魅力があり、地域を歩けば、腰を曲げて元気に畑仕事をしながら、近所の人とおしゃべりに花を咲かせる地元の人たちの姿がありました。

なんだ、農村って元気じゃん。というか、むしろ都会に住む私たちのほうが学ぶことってたくさんあるんじゃない?という思いが、この頃から芽生えてきました。


助けにいくんじゃない、学びにいくんだ

そう考えるようになってから、私はますます農村に足を運ぶようになりました。宮城県内や東北地方、はたまた四国まで。色んな場所を訪れて、そのたびにたくさんの発見や学びがありました。

例えば、山のふもとでは、山菜の名前を教えてもらって、どんな時期取れて、どんな食べ方があるのかを教えてもらったり。小さな島では、当たり前のように船で毎日通勤・通学している人たちに出会ったり。

小さなことかもしれないけれど、都会で暮らしているだけでは知ることができなかったことをたくさん知り、当たり前だと思っていた価値観を180度変えてもらいました。

便利なことだけがいいわけじゃないし、山奥や海の近くだからこその暮らしや知恵がある。本当の豊かさって何なんだろう。そんなことも自然と考えるようになりました。


日本の端っこが最先端へ

そのうちに色んな本やネットで調べてみると、地方の小さな農村や漁村で、その魅力に魅せられ、何度も足を運んだり、移住したりしている人が実は結構な人数(しかも若者も多い)いるということが分かってきました。

そして、その人たちが地域の良さを発信したり、自分の経験と地域の魅力を掛け合わせて新しい事業を始めたりしていることを知りました。それが地域の課題を解決や、新たな地域の魅力につながり、それに魅せられて、さらに多くの人が訪れてるようになってきているんだとか。

そう、農村はいつの間にかすごく進んでいたのです。高齢化や過疎化が進み、課題が山積だといわれてきた日本の端っこで。地元の元気なじいちゃん、ばあちゃんと、それに魅せられてやってきたよそ者のパワーで、課題をはねのけていたのです。


農村に学ぶ日本のこれから

そんなことを調べて考えるうちに、農村の今の姿は、将来の日本の姿だというのを目にしました。今後、過疎化や高齢化は全国で進んでいく。だから、農村はその先駆けであり、これからの日本の未来であると。

でも、もし今の農村の魅力や取り組みが、もっとたくさんの人に伝われば。自然とともに暮らし、伝統を守り、人とつながりを持って生きる。そんな農村の生き方に何かを感じ、訪れる人がひとりでも増えれば。これからの日本の姿みたいなのもみえてくるのではないでしょうか。

すでに同じようなことは言われていますし、ちょっとかなり大きいなことを言ってしまいましたが、これが私が農村を訪れるうちに感じるようになったことです。農村って、すごいんだぞ。


おわりに

今回は、農村で感じたことから、日本のこれからを綴ってみました。

次回、今私が考えている農村との関わり方をお話しして、ローカルな話の最後にしたいと思います。

本日も読んでいただき、ありがとうございました。