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私とごはんの物語 4皿目 ひとり七夕まつり

「ひとり七夕まつり」
一体なんなのそれ?
と思うでしょうが
本当に真面目に真剣に企画したイベント

そもそも七夕って
♪笹の葉さーらさらー
と歌って願い事をみんなで短冊に書いて
織姫と彦星に思いを馳せる
そんな日だったはず
けど
なぜひとり七夕まつりなのか?

理由は明確にある

ここ数ヶ月、誰かとのコラボで
イベントをさせてもらっていて
打ち合わせ、企画などで予定が
ほぼ埋まっていた

ある日
そのスケジュールを見た時に
あ、これやばいとゆう感覚になったのだ

なぜなら
自分1人で開催する企画が一つもなかったから。
そして
誰かとイベントをすることに
安心している自分も同時に見つけたからだ

もちろんこのままでもいいけど
きっと今度は
1人で企画、イベント開催をすること自体が
怖くなってしまう。
そんなふうに思った

それを打破するべく
七夕に1人でイベントをする
題して「ひとり七夕まつり」を企画したわけだ


私ができることを精一杯やる

さて、1人でイベントをやることは決まった
じゃあ何をするか?

うん、やっぱり食べ物のイベントがいい

今まで
イベントなどで作っていた
パン、クッキー、パウンドケーキ、
シフォンケーキなどを総動員し
なおかつ
いつも私が使ってる調味料なども
販売できたらいいかも!

とゆうわけで
「自分のできることを精一杯」
を形にする
「ひとり七夕まつり」を開催することになった
会場は自宅1階の両親の営む食堂

両親に
この企画をプレゼンし
定休日の日に
1日店を借りることになった

こうゆうイベントは
前準備が重要
材料を仕入れて、何をどのくらい作るか
できたものを
どんな風にラッピングするのか
会場はどんなレイアウトにするのか
考えることも決めることも
たくさんある

それらを全部書き出して
できることから順番に準備を進めていく
この段取りをする力は
イベントの回数を何度となく重ねて
身につけたものだ

焼き菓子は数日前からオーブンフル稼働で
ガンガン焼いていく
パンだけは
その日の朝に焼くので
前日に仕込んだ

塩麹パン


当日、焼きたてのパンを
食べて欲しい
なので夜な夜な粉を測って
砂糖、イースト、塩麹を入れて捏ねる

塩麹を入れると
発酵のスピードが早く
ふわふわのパンに仕上がるので
とてもお気に入り

冷蔵庫でゆっくり一次発酵した生地を
当日の朝、等分にカットして
手のひらで生地にハリをもたせながら
丸めていく
この動作が好きなんだよな

ぷっくりしたかわいい生地を
二次発酵させて20分ほど焼いていく
うん
いい感じ


出来上がった
ふかふかのパンを
ラーメンの麺を入れる木箱に入れて
キレイに並べる

パウンドケーキ2種類
シフォンケーキ3種類
まりコロクッキー 15袋
塩麹パン 7個
さらに菜種油や塩、車麩など
なかなかの量が出来上がった

会場のレイアウトは
七夕のイメージで
群青色の布にスパンコールを縫い付けた
2mくらいの布を
厨房を隠すように配置

他にも、ありったけの布も使って
「ラーメン屋っぽさ」を隠す作戦

そして
当日の接客は浴衣を着ようと決めていたので
セッティングを全部終了してから
浴衣を着る

11:00スタートと告知していたギリギリに
ひとり着付けが終わり
無事オープン

髪の毛が乱れまくっているけど
気にしない

ドタバタしたけど
オープンと同時に
足を運んでくださるお客様もいらっしゃって
密かにホッとする

イベントを開催する!と言ったは言いが
誰も来なかったらどうしよう…
そんな風に思っていたからだ

やり切った


フタを開けてみれば
お客様は何人も来てくださって
クローズ時間には
ほぼ手作りのものは完売していた

あぁやり切ったー!

そんな気持ちいっぱいになりながら
レイアウト元に戻し
ガタガタと片付けを始めた

自分でもできる
自分でもやれる

イベントを
全部自分で企画し
開催したことも
自信になった

誰かとコラボでもできるし
1人でもできる
どっちもできるとゆう感覚が
私には嬉しくて
じんわりと
力がみなぎっているのを感じた

何よりこんな
すっとんきょうな企画に
足を運んでくださったお客様に感謝だし
場所を貸してくれた
両親にも感謝

汗ばんだ浴衣から
Tシャツに着替えて
気だるい疲労感を感じながらも
あの
小さくてまあるい塩麹のパンみたいに
ふかふかの気持ちになったイベントだった









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