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ロンドン日記 第1章 <2017年7月-2018年7月>

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渡英から1年経った頃〜大学院(LSE/ロンドンスクールオブエコノミクス)卒業まで
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何かを視界に入れない残酷さ

(2018/06/19) この前の日記に関連する話。 今日ツイッターを見ていて、誰かがリツイートしてたものが流れてきたのだが、ちょっと驚いた。 なんで驚いたかっていうと、 それは「ほぼ日」を批判するツイートで、私は今までそんな観点は持ち合わせていなかったからである。 「ほぼ日」手帳をここ数年愛用し、 篠田CFOのファイスブックをフォローし(これは本当に興味本位)、たまにほぼ日のウェブサイトの読み物を読み、ふむふむ面白いな、と思うくらいの、熱心ではないがライトな感じのファ

社会への危機感と自分の幸福感

(2018/06/04) テストが終わった。ここ10年の人生の中で、かなり辛い時間だった。でも、職場で辛い目にあっている、とかそういう状況とは違い、自分でコントロールできる範疇の話ではあるし、勉強できるっていうのは幸せなことなので、ゆるく生きてきた自分にとって単に大変厳しい戦いだった、ということだけではあった。 この苦しいテスト期間の唯一の息抜きはツイッターとヤフーニュースであった。でも正直、どっちもロクでもない日本のニュースばかりで、日本の状況に危機感が募る一方で余計に

年下外国人の友達

(2018/04/14) ロンドンでできた日本人以外の友達は、圧倒的多数が年下である。(20代前半〜後半が大半。メンター的存在ブリティッシュ50代、私の英語の先生(ブリティッシュ)30代、仲良い韓国人クラスメート同い年&30代後半、あとは、もうみんな20代。 テスト期間ということで、中国人のクラスメートと一緒に毎日ブリティッシュライブラリーに集合して勉強することになったのだが(二人とも怠惰であるため、誰かにプッシュしてもらう必要を感じており、ニーズが一致した)、 彼女は年

自分を反省的に見る、ということ

「社会を変えたい」と思っている人は多い。特に、イギリスに留学で来ている人は「国際貢献/協力」の仕事に就きたいと思ってる若者が多いから、そういう人に会うことも多い。 私は、「国際貢献/協力」の道に進むつもりはないけど(そこに自分の原点はない)、日本の子供の問題(貧困も含め)はとても関心があるし、ライフワークにしたいと思っている。それは自分の暗くて惨めな10代の経験が忘れられないからである。世界を変えたい!というキラキラ感というより、ドロドロしたものに支えられた動機、という方が

自分の枠を出る、ということ

(2017/09/25) 日本を発つ前に、「本来の柔軟さ・面白さが体から出ていない。決められた枠の中でしか生きていない。今こそ枠を出るタイミング」とある方に言われたのだけど、環境が変わって一年余り、まだまだ凝り固まった固定観念で思考しているような気がしてならない。 日本でも、自由に色々やってたつもりだったのだけど、「それは枠の中の自由」と指摘され、イギリスで「枠を超えることを意識する。3割増しに大胆に行動する」ようアドバイスされたのだけど、なかなか難しい。 そんな中、な

脱成長主義と魂の磨き方

(2017/7/19) 大学院開始まで、約2ヶ月となった。無職、専業主婦となって1年余り、ようやく忙しさが訪れる。 以前の会社には、永遠に勤めないとは思っていたが、まさか人生に、こうやって無職の期間が訪れるとは思ってもみなかった。 でも自分にとって、必要な時間だった。 (日本型)資本主義のど真ん中で総合職として働き、懐疑心を抱きながらも、段々と会社組織に飼いならされていった私が、何の生産性もない(と世の中に思われている)子ナシ専業主婦になったことで、会社組織の考えから完全

なぜ日記を書き残すのか

(2017/7/1) 渡英してもうすぐ一年が経つ。FBで書けない、自分の思いや考えは、手帳やEvernoteに書きなぐっときゃいいじゃんと思っていたけれど、一番私的なものよりすこーしだけ整理した形で残すことの意味を、最近少しずつ感じ始めた。 いつか私が、言葉と情熱で、人を、世の仕組みを、動かすことができるように。練習あるのみ。 自分の愚かさが露見したり、批判されたりしても、その時々で修正するかどうか考えていくのみ。 *** 昔、大学院に進学した時、今の自分が見えてい