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子供たちと絵を描いた日のこと。

今日は、

学校に行くことが難しくなった子どもたちと一緒に

絵の講師として、絵を描いた。

はじめに私がなぜ絵を描くのかを話し、そしてみんなで

手を繋いで自己紹介をして

幸せな時ってどんなとき?って話をした。

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ラーメンを食べてるとき、

友達と遊んでるとき、

アニメを見ているとき

いろんな幸せの形があって、どれも素敵だった。

幸せの感情を少し思い出してから、

今日の一日があることに感謝して、

絵を描く時間をむかえた。

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今日使うのは指。

指だけを使って、絵具の感触を味わいながら、

絵を描くよ。

と話すと、

一人の男の子が、

手が痛くなるから指を使えないと話してくれた。

彼は少し疾患を持っていたようだった。


気づかなくてごめんね。

大丈夫、そしたら筆を使えばいいよ。

指にこだわらなくていい。

好きなものを使えばいいから。と話すと

好きな筆を見つけて、何も教えなくても、彼はすぐに筆と仲良しになっていた。


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なんでも描いていいよ。みんなの好きなようでいいよ。

大丈夫。絵には正解がないから。

なんでもいいんだ。

と話すと、みんな少し悩んで、

どの色にするのか、とってもとっても考えた。

職員さん達がサポートしてくださって、

何色にする?と尋ねても、

なかなか、色を取れない子どももいた。

でも、少し待っていると、

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ぽつ、ぽつと絵具をとって、

自分の思う色でみんなが絵を描き始めた。


色と画風は人の心を表す。

燃えるような赤を使う子、

とっても優しい色を使う子、

カラフルに沢山の色を使う子、

あふれ出る子どもたちの個性。

一つずつがとってもきらきら輝いていた。

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なんて優しい色を重ねていくのだろうと

一人一人の持つ優しさや個性に触れると、

とってもとっても愛しくなった。

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そうだよね。

みんなはもっと無限の力を秘めているんだよね。

理由は何であれ、力を出せずに、

死にたくなってリストカットしちゃったり、

教室に行くとおなかいたくなっちゃったり、

体に反応が出て、学校に行けなくなっちゃって。

みんなと一緒ができなくて、

そしてそんな自分を責めてしまって、

また苦しくなって…。

そんな子供たちの痛みが少し見えて、

とても心が震えた。


子どもは宝だ。未来を創る素晴らしい存在だ。

もちろん大人もそうだけど。

生まれてきた環境は、その子が選んだから、

その宿命に、立ち向かっていくしかないけれど、

それは大人になってからわかることで、

例えば小学校4年生の子どもが、

お父さんやお母さんの関係が悪いからと言って、

心が成長するのに必要な愛情を

絶対的に人にとって必要な愛情を

受け取ることができないなんて、

なんて悔しい世の中だろうと、

私は思った。

ここで終わらせたい。悲しい世界を。

だからと言って、お父さんお母さんは悪くないんだ。

愛し方を知らなくて育ったから。

お父さんお母さんもそういう風にしか育ってないから、

そういう育て方しかできない。

知らないことはできない。

高度経済成長を超えた日本だからこそ、

失ったなにかがあったのではないかと、私は思う。

でも頑張ってくださった先代の方々がいるからこそ、

今の日本がある。

私たちの平和で快適な生活がある。

素晴らしいことだ。敬意と感謝を伝えたい。

でも、それでも、今の日本はどうだろう、

苦しくて悩んで、命を絶つ人がいる。

いのちはすべて尊くて、愛しくて、美しい。

人はみんな、それぞれの振れ幅はあるとは思うけど、

きっとみんなすごくすごく力を持っているんだ。

だけど、ちょっとしたことだったり、環境によって、

力に気づけなかったり、力を出せずにいる子達が

もしかして、沢山沢山いるのなら、

わたしはその子たちの力を少しでも引き出すきっかけを与えられる、

みんな一人一人がとっても、素晴らしい人なんだよって

愛しい存在なんだよって

伝えられる、そんな人になりたいと思った。


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最後に子供たち一人ひとりが

絵を描いた感想を話してくれた。

一人の男の子が、

最初は怒りだったけど、最後に希望の花が咲いた。

希望の花は僕だ。

と話してくれた。

それぞれが持つ痛みの重さを

私は軽くなんてしてあげられないけど、

でも、光はこっちだよって

絵を通して、絵の中で伝えてあげることなら

できるのかもしれないと思った。

アートなら世界を平和にできる。

そう強く思った日だった。

みんなの世界が、色がとても美しかった。


素晴らしい時間と出逢いに感謝して。

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まりこ


PS、3月からは南米の子供たちと絵を描いてきます。

そのためのクラウドファンディングにも

挑戦中です。

https://camp-fire.jp/projects/214972/preview?token=2dcn4kdy

私がなぜ絵を描いているのか、なぜ南米にいくのか。

想いをたくさんこめて、こちらのページにかきました。

見てくださるだけでもとても嬉しいです。

南米と日本を絵の光で繋ぎたい。

どうぞよろしくおねがいします。

愛の循環サポート、ありがとうございます! 沢山の祝福が訪れますよう✨ 沢山の愛と感謝を込めて