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ゆるすぎた大人の部活・ロト部の思い出:2021年9月2日(宝くじの日)

コールセンターで働いていた20代の頃、初めて会社の部活に入部した。

部活名は「ロト部」。

ロト部の活動内容はシンプルだ。
毎週月曜日のロト6抽選の日、その日に一番ついている(運がいい、良いことがあった)ロト部員、もしくは営業系のコールセンター内で売り上げがトップのロト部員のいずれかが、1人200円を集金して会社の宝くじ売り場にロト6を買いに行く。

もちろん「ロト部」は会社公認の部活ではない。ある日の昼休み、同僚の1人が「今日はロト6買いに行く~、この前1万円当たったんよね」と言ったことがきっかけだった。

その時に別の同僚が「みんなで何口か一緒に買えば当選確率あがるんじゃね?」と言って、そうだそうだとなって、何となく始まったのだ。

ロト6は1~43の数字の中から異なる6個の数字を選ぶ数字選択式宝くじ。組合せ数は全部で6,096,454通りで、1等当選確率は約1/610万だ。

当時のロト部員は全盛期で8人だったから、1等当選確率は約8/610万になるので1人で買うよりも大金を手にする確率が少し上がる。

1週間に1回200円で夢とその日のワクワクが味わえる、ゆるすぎる大人の部活「ロト部」は約1年活動が続いた。

ロト部の活動期間中、月曜日の休み明けの憂鬱も「今日はロト部の日だ!」と思うと少し会社に行く足も軽やかになったし、仕事中に嫌なことがあっても、「今日、ロト6当たったら海外旅行行くわ~」とか考えていたら気がまぎれた。

肝心のロト部の当選金実績は、3つの数字で貰える配当金の約1,000円が数回当たっただけだったけれど、きつい練習もないし、会社から徒歩5分の宝くじ売り場にロト6をワクワクしながら買いに行くだけの楽しい部活だった。

9月2日は宝くじの日。「92(くじ)」の語呂合わせだ。

マレーシアで暮らし始めてから、そういえば宝くじは買っていない。

宝くじの日ということで、ロト部が懐かしくなったので調べてみると、今は宝くじ売り場まで歩いて行かずともオンラインでもロト6が買えるようだ。

記念に1口買おうとしたけれど、残念ながら海外からはロト6などの日本の宝くじは購入不可との注意書きがあったので断念した。

ちょっと残念な気持ちで宝くじのことを調べていると、マレーシアでも現地オリジナルの宝くじは買えるようだ。
6年間同じ番号を買い続けた男性がついに1等当選して200万リンギ(約6,500万円)を手にしたというニュースもある。

今は行動制限中で宝くじを買う場所も閉まっているので、行動制限が終わったら「マレーシア宝くじ部」でも作ってみようか?と夢が膨らんだ。


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