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マレーシアで「もしもし」の意味を聞かれる:2021年10月23日(電信電話記念日)

マレーシアでタクシーに乗ると、ドライバーさんはいわゆるそのへんのおじさんやお兄さんなので、人懐っこく話しかけられることが多い。

どこから来たの?は定番の質問で、日本だと答えると学生?(ちょっと嬉しい)と言わたり、「こんにちは」や「おはよう」などと自分の知っている日本語を得意げに披露してくれたりする。

先日もタクシーに乗ったときに日本人だということを言うと、若いドライバーのお兄さんから日本語について質問をされた。

「”もしもし”ってどういう意味なの?
(What do you mean ”Moshi-Moshi?)」

お兄さんによるとタクシーに乗せた日本人が電話に出るときに、いつも「もしもし」って言っているので気になっていたそうだ。

お兄さんには、電話にでるときの挨拶で、「Hello」と同じような感じだよ、と教えると「ふーん」といった様子だったのだけど、そういえば「もしもし」って「Hello」のように日常の挨拶では使わない。

確かに「もしもし」って何だろう。


10月23日は電信電話記念日。1869年、東京~横浜間に日本初の公衆電信線架設工事に着手したことにちなんだ記念日だ。

電話口で何気なく使っている「もしもし」の由来を調べてみると、諸説があるようなのだけど、「申し(もうし)」を連ね合わせて短縮させた言葉ということだった。

電話をかける、受けるときの呼びかけで、「今から申します(話しかけますよ」「聞こえていますか」という感じで使っている。

最近気づいたことは、「もしもし」を使うのは電話だけではなかった。
日本の同僚や取引先と音声のみでオンライン会議をするときに、最初の第一声や相手の声の聞こえづらいときなどに「もしもし」と呼び掛けることがあるのだ。

パソコンやスマートフォンでの通話が一般的になった今でも変わらず相手と面と向かって話すとき以外は「もしもし」と言ってしまうのは面白い。

マレーシアの人たちは、珍しい?日本語を教えるとすぐに使う。
なので、街中やカフェでも日本人だと分かると「ありがと」や「どういたしまして」、「おはよう」などと声をかけられることも多い。

「もしもし」の意味を教えたタクシードライバーのお兄さんも、もしかしたら日本風の電話の出方、「もしもし」をどこかで使っているかもしれない。

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