手塚治虫先生の中短編が面白い:2022年2月9日(漫画の日、手塚治虫氏 忌日)
1989年2月9日は日本を代表する世界的な漫画家である手塚治虫先生の忌日で、漫画の日に制定されています。
手塚治虫先生の漫画といえば、ブッダ、鉄腕アトム、ジャングル大帝、火の鳥、ブラックジャックなどが有名ですね。
そして、そんな大長編の作品の他にも数多くの中短編の作品も魅力的なのが手塚治虫先生の漫画。
本当に一つ一つが考えさせられる作品になっていて、私も手塚治虫先生の短編集は沢山読みました。
今日はそんな手塚治虫先生の中短編作品の中から私のおすすめの3作品をご紹介していきます。
シャミー1000
猫型宇宙人が登場するシャミー1000は、人間よりも高い文明で暮らすスィエヤアムイイ族という猫によく似た宇宙人が地球を調査しに来るという物語。
地球調査の目的は、ずばり彼らの文明に欠けている「愛」という物質?探しに来たとのことなのですが、派遣された猫型宇宙人シャミーが人間の男性と暮らすうちに不思議な感情に目覚めていきます。
人間の男性である四村と暮らすうちにどんどん変わっていくシャミーの表情が豊かで、ちょっぴり切なくなりますが大好きな作品のひとつです。
人間昆虫記
主人公は十村十枝子(とむらとしこ)、彼女は女優、デザイナー、作家など華麗な転身を次々と遂げる才色兼備の女性‥と見えていましたが実は十枝子の成功は自身の才能ではなく、十枝子に近づいた人間の才能を完璧に模倣したものでした。
そんな十枝子自身の苦悩、十枝子をわがものにしようとする男性たちなどの人間模様が面白くダークなストーリーが展開されます。
ジャングル大帝や鉄腕アトムと同じ作者だとは思えないほどに不条理な展開だったので初めて読んだときはビックリしました。
ですが、大人になってまた読んでみると十枝子の悲しみや強さなど‥なんだか考えさせられる作品です。
地球を呑む
ゼフィルスという名前の美しい女性をめぐっての物語なのですが、実はゼフィルスは7姉妹、母の人生を台なしにした世界中の男と文明社会に復讐をするために暗躍しています。
そして、そんなゼフィルスの陰謀に巻き込まれながらも自分の生き方を通す主人公である五本松との攻防?は見どころです。
手塚治虫先生の作品たちはいつまでも色褪せない、今読んでも全く古さを感じさせません。
今日の漫画の日は、また手塚治虫先生の作品たちをKindleで読み返したいと思います。
手塚治虫先生の作品は、結構沢山Kindle Unlimitedで短編集も含めて読めるので嬉しいです。
(今回ご紹介した「人間昆虫記」と「地球を呑む」はKindle Unlimitedで1巻を読むことができます(どちらも全2巻です)。)
本日もお読みくださりありがとうございます。
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