マリカッパ

オンラインコミュニティぼけっと。 その中にある「ぼけっと町」に住んでいるマリカッパです…

マリカッパ

オンラインコミュニティぼけっと。 その中にある「ぼけっと町」に住んでいるマリカッパです。 読書は苦手。でも誰かにクスッと笑ってもらえるお話を書くことは好き。 そんな訳で、このぼけっと町でストーリークリエイターとして活動中。 私の作ったお話しであなたが笑顔になってくれたら嬉しいな♡

最近の記事

ともちゃんと5つの種⑦

マガジンで最初から読むことができます 1匹の蛍に導かれ ともちゃんはもう誰も住んでいないような 小さなに家に辿りつきました。 中に入ってみると家の中は少し汚れていましたが まだ冬の名残りのある夜の寒さからは充分に守ってくれる、 そんな家でした。 家の中にあったテーブルの上には 数本の、高さの違う使いかけのキャンドルがあり ともちゃんはカバンの中に入れてきたマッチで そのキャンドルに火を点けました。 そのキャンドルが家の中を照らし始めると 家の隅にまだ使えそうな小さな薪

    • ともちゃんと5つの種⑥

      マガジンで最初から読むことができます ともちゃんが顔を上げると 目の前には数人の村人がいました。 「おいお前  お前は西の森の向こうにある  帰らずの墓地から来たって聞いたぞ」 「お前、まだ生きてる村人を  そこに連れて行くためにここに来たんだろ!!」 「お前、本当は死神なんだろ!!!」 「この村に住む人たちの命を  奪いに来たんだろ!!!!!」 ともちゃんはそれを聞いてすぐさま 「違う!違うの!!」 と叫びました 「私は死神なんかじゃない  命を奪いに来た

      • ともちゃんと5つの種⑤

        マガジンで最初から読むことができます 村を目指して歩き始めたともちゃん。 どれくらい歩いたかというと 東の空から昇ってきた太陽が 見上げるほどの高い位置に来るほどの時間を 歩き続けました。   最初はまるで道と呼ぶには程遠い 獣道のような道を歩きました。 歩いて行く内に ようやく人が通るような道に出ました。 「これが、本来、人が通る道なんだ  私のおうちに通じる道は、  道とは言えないものだったんだ。    私の住んでいた場所は  忌み嫌われているだけではなく  誰も

        • ともちゃんと5つの種④

          マガジンで最初から読むことができます 偉大な魔法使いからもらった5つの種 その一粒を家の庭に埋めたともちゃんは それから毎日、毎日芽が出るのを楽しみに待ちました。 朝にはたっぷりを水をやり 「今日は芽が出るかしら?」と話しかけ 夜には 「明日は芽が出ますように」と 両手を合わせて祈りました。 毎日、毎日、 「今日は芽が出るかしら?」と 種を埋めた場所を何度も何度も見に行きました。 でも、段々とともちゃんの言葉が 「今日こそは、芽が出るかしら?」 「明日こそは、芽が出

        ともちゃんと5つの種⑦

        マガジン

        • ともちゃんと5つの種
          7本

        記事

          ともちゃんと5つの種③

          マガジンで最初から読むことができます 目の前に現れたまばゆい光と その中から聞こえた 「お前の願いを叶えにきたよ」という 優しい声に向かって ともちゃんは 「あなたは……誰ですか?」と おずおずと聞いてみました。 その声の主は 「ただ、お前をいつも見守っている者だよ」 そう言ったのですが 「でも、こんな凄いことができるなんて  あなたはきっと、魔法使いなんですね  凄い魔法使い、そう、偉大な魔法使い…」 そう興奮気味に言うともちゃんの言葉を聞いて   「お前がそう思

          ともちゃんと5つの種③

          ともちゃんと5つの種②

          マガジンで最初から読むことができます 突然のお父さんの「死」 ともちゃんは一晩にして 突然、一人ぼっちになってしまいました。   ともちゃんは悲しくて、悲しくて 何日も、何日も泣き続けました。   大好きだったお父さんが突然いなくなり ともちゃんのお手伝いは もう必要なくなってしまいました。 いつもお父さんが言ってくれた 「ありがとうなぁ」という言葉は もう聞くことができなくなってしまいました。 お父さんのお仕事は ともちゃんが一人で続けるには あまりにも荷が重く

          ともちゃんと5つの種②

          ともちゃんと5つの種

          これはオンライン上にある架空の町 「ぼけっと」という町がどうやってできたのか? それを知るための物語…… ●。.*゚・。..。+゚*.。●。.*゚・。.。+゚*.。●。.*゚・。.。+゚.。●            ともちゃんと5つの種 ●。.*゚・。..。+゚*.。●。.*゚・。.。+゚*.。●。.*゚・。.。+゚.。● あるところに ともちゃんという羊がいました。 ともちゃんは村の外れにある小さな家で 目の見えないお父さんと二匹で暮らしていました。 と

          ともちゃんと5つの種

          自己紹介。

          初めまして! わたくし、マリカッパと申します♡ 普段はリラクゼーションサロンで働いている、セラピスト。 でも オンラインコミュニティ「ぼけっと。」では https://bokettotown.wixsite.com/top-page ストーリークリエイターとして活動しています。 ン十年前の高校生の頃、 友達がクスッと笑ってくれるお話しを作るのが好きだった。 でも、いつの間にか文章を書くことをやめていた… それは…… 実は、読書が……あまり好きではなくて……… 今まで

          自己紹介。