国立新美術館で過ごす休日

乃木坂の駅に直結しているこの国立新美術館に友人の絵が展示されているというので空いていそうな時を見計らって足を運んでみた。黒川紀章氏が生前最後に設計された美術館は当然のことながら外観から大変美しくて洗練された姿。独自のコレクションを持たずに都度企画展をするという珍しいスタイルの美術館とのこと。

今日まで開催されている新制作展には新進気鋭のアーチストの思いのたけが込められた作品が数々展示されていて、訪れる人たちは気に入った作品の前で長い時間立ち止まって鑑賞している。

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このような大作を作るアトリエはどれほど広いんだろうと素人はそれだけでもびっくりするのだけれども上の写真の右から二番目の「ソリッドスクエア」という作品は横から見ると立体的になっていて、ほかにも板に描かれた絵や、四角くないキャンバスだったりとアイデアも楽しめるものもたくさんある。PTAで知り合った時に友人はこのような才能を隠していたので嬉しい驚きだ。

その後一緒に観覧した別の友人と3階でランチ。こちらももちろん楽しみの一つ。

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友人との外食はいつ以来かわからないくらい。ポールボキューズでまるでパリにいる気分を味わう。そしてそれぞれの自粛生活について、話しても話しても尽きることはない。10ほども年長の彼女から教わることはとても多くてその一つ一つが珠玉。

久しぶりにリアルで友と語らってすっかり充電した。まわりのあれやこれやとうまく折り合いをつけて過ごしているところがとても素敵。生き方が上手だなあ。

子どもたちが大きくなった後もこのように細く長く関係が続いている奇跡に感謝しながら日常生活に戻った。同じ家なのに、同じ生活なのになぜか行く前と景色が違って見える。時には自分の生活を真正面からだけでなくちょっと横から斜めからと見直すといいのかも。その景色は意外といいものだった。

さあ今日は子どもたちが家にいる休日。それもまた楽しい。まだ誰も起きてこないけど。

皆様もどうぞよい日曜日をお過ごしください。


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