何歳まで親は子のご飯を作るか問題に正解はない
子どもが生まれたら大抵すぐに母乳を与え始めるのでお母さんというものは子どもに食事を用意しないといけないという思いが刷り込まれる。子どもがまだ自分でご飯を作れない時は何某かの食料を与えないとそれは虐待の域になるだろう。
義務教育を終える頃から自分のことは自分でしてもおかしくはない。でも高校生にお弁当を持たせる家庭は多いだろう。一つお弁当を作るのは食材がいつも何か冷蔵庫になくてはならないので材料費のみならず備えに気が抜けない。
高校を出たら家から出て行く若者も多いとはいえ自宅から通勤通学をする人も多数いると思う。長女は大学を卒業するまで妹たちと同じお弁当を持参していた。ついでがあるからいいやと思っていたし、赤ちゃんの時から子どもの食べ物は私が用意する習慣が抜けなかった。
一人暮らしなら家庭料理などしないだろうから栄養バランスも不安だけど、それでいい。自分の健康は自分で守って貰えばいい。買ってこようと外食しようと太ろうと痩せようともういい大人だから自立、自律してもらう。
そうなかなか割り切れないのが人情。しばらく一人暮らししていた娘が家賃節約のため、親孝行と称して再同居を始めてさあ食事をどうしたものか。もうすぐ留学から帰ってくる下の娘の分は?
留学帰りのお子さんを持つママ友は口を揃えて家に帰ってきたら何にもしないという。家事見習いというステイタスがあったのは今は昔。専業主婦予備軍が生息していた頃であり、今の娘たちはおじさん同様仕事をしているから家事を分担するつもりはなさそうだ。
ごきげんパパ♡のお弁当や夕食と一緒に用意するのはまあいいけれどそれが彼女たちをスポイルしている気もする。かと言って一緒に住んで別に食べるのも素っ気ない。ことほど左様に成人した子どもとの暮らしというものは匙加減が難しい。
母親がフルタイムで働いている家庭と、専業主婦の家庭と、パートタイムで働いている家庭で比べると一番子どもが手伝わないのがパートタイム主婦のいる家庭という統計を見たことがある。教育費を稼ぐために働く母親は子どもの勉強に支障のないよう最大限に配慮する。手伝わなくて良いから自分のことをしなさいというスタンス。家事を教える時間ももったいない。
専業主婦のお母さんはアイロンの掛け方や服の繕い方、ケーキの焼き方など懇切丁寧に教えたとしてもまだ時間に余裕があるのか、子どもと家事の時間も楽しんでいるのだろうか。フルタイムで働いていたら当然分担して炊飯器にご飯を仕掛けてもらうだけでも助かるだろう。
例外はいくらでもあるし正解なんてない家庭の形。食べてくれる人がいるから作る甲斐もあるという側面はあったとしても3食それが当たり前という習慣は負担が大きい。美味しい美味しいと笑顔で喜んでくれるとも限らない。ましてや娘家族一同の家事を担当しているお祖母さんたちの奮闘ぶりときたら笑えないらしい。
おっぱいをあげていたことがこんなに何十年も後を引くとはその時は思わなかった。母になるって重いなぁ。落としどころを今日も模索している。
今日はお仕事の方もいらっしゃるでしょうね、
皆様良い一日をお過ごし下さい。
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