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子育てをまじめに振り返る

季節外れですが、お母さんはいつも桃の芯の近くばかり食べていると言われます。母とは常に自分のことは後回しにして子どもの幸せを考えるものですね。子どもが元気か、楽しんでいるか、困っていることはないかいつも気になります。子離れした後でも、多分ずっと続くと思います。お母さんはそういうちょっと面倒な生き物なのかもしれません。

神様のお恵みで30年近く子育てしてきましたが、振り返ってみると躾なんていう立派なことは一つもしてこられませんでした。ただ一緒に生きてきただけ。一緒に暮らしてきただけ。嬉しい時は共に喜び、悲しい時悔しい時は大丈夫だよーって言ってただけ。身の回りの世話をしただけ。

幼稚園や学校や会社でいろいろ教わるだろうし家では出来るだけゆっくり休んで欲しいと思っていました。外で頑張るんだから家では寛げばいいと。

だから自慢じゃないけどお手伝いや家事もあんまりさせていません。巣立った後苦労するかもしれないけどそのうちできるようになるでしょう。必要に迫られたら。このやり方がベストだとは思いませんが、ごきげんママ♡にはこの程度の教育しかできませんでした。きっと無数の失敗もしてきた子育てでした。

幸いみな個性的ながらも仲良く育ちました。口出ししないように、しないように、と心がけてきましたが子どもからすれば構いすぎと思っているかもしれません。家族に影響のない程度のパートタイムの仕事しかしてこなかったので、子どもが帰ってくる頃には大抵家にいましたから。

それでも家ではまずまず風通しの良い関係を築いてこられたように思います。そして今のところ三人とも外ではなんとか社会人として、学生として普通に過ごせているようです。

ごきげんパパ♡はまた違う役割です。門限にはうるさく、お金の使い方も細かく指導するタイプ。勉強しろとか新聞くらい読めとか口をすっぱくして言っていました。二人で協力してこの程度の出来栄えです。百の家庭があれば百の役割分担があると思います。

今はフルタイムで仕事をするお母さんや、なんらかの事情で一人で子育てしているお父さん、お母さんも増えているようです。本当に皆さん立派だなぁと思います。自分の体調を常に整えておかないといけない緊張感だけでも大変なことでしょう。誰もが子育てしやすい世の中を作っていかないといけないと思います。

「母校」「母国」「母国語」「母なる大地」という言葉になぜ「母」がついているのでしょう。生まれたところ、という意味合いでしょうけど圧倒的な包容力を感じます。皆、母なるものを求めていることの表れでもあるのでしょう。私も子どもがいつでも安心して羽を休めに帰ってこられるところでありたいです。

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