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結婚相手の見極め方

若い男性が年上のシングルマザーと再婚した話を友人から聞きました。その男性は自分の職場から見える向かいのファストフードのお店で働く女性が気になっていたというのです。その女性が(コロナのずっと前ですが)テーブルの上だけでなく、ふちから下まで隅々きれいに完璧に拭き上げる様子を毎日自分のデスクから眺めているうちに惚れ込んで常連になりお付き合いが始まったといいます。そして二人はずっと幸せそうに暮らしているそうです。

先日はYouTubeで瀬戸内寂聴さんと美輪明宏さんが結婚相手の見極め方について対談しているのを見つけました。大御所お二人の発言ですからぶっ飛んでいるのは間違いない。

寂聴さんはきょとんとした風で「好きな人以外になんかありますか?」と人生100年の重みと変わらない熱情でお答え。

美輪さんの方は「結婚は自由とロマンと夢との決別」とおっしゃってます。相手を選ぶ以前の問題、結婚そのものを選ばないお考え。

一般人はここまで割り切れないから悩んで迷うんですね。一生で出会う異性を一斉に並べて選ぶわけではありませんから、要はタイミングと勢いという話もよく聞きます。ハンカチ落としでたまたま後ろにとまった人、くらいのノリでしょうか。皆さんは何を基準にされますか?

結婚前に思っていたのと違う、聞いていたのと違う、ということは大なり小なりあるでしょう。私は若いころエビとカニとうなぎが苦手でした。それを結婚前にごきげんパパ♡に話したときごきげんパパ♡はなんて経済的なんだろうと内心ほくそ笑んだそうです。ところが結婚後うなぎは相変わらず食べられませんがエビとカニのおいしさに目覚めてしまったのです。今では大好物になりました。話が違うとパパは苦笑い。

それより酷いのはごきげんパパ♡の方。結婚前はそんなこと言わなかったのに歳をとって二言目には本気とも冗談ともつかない様子で「うちはメイケだから」を連発します。名家らしいです、本人にとっては。どこにでもあるごく普通の家なのに。これにいちいち反応せずにやり過ごしたいのになかなか慣れない自分が情け無い。毎日頑張って日々の糧のために働いてくれてることは感謝してるんですが。

我が家は今年は結婚30年、長いこと連れ添ってるもんです。若い日の選択が正解だったかわかるのは命が尽きる時かもしれません。人生には流れがつきもの、選んでいるのか決まっていたのかわからないうちにどんどん下流まで来たようです。ゆったり流れに身を任せるのが案外正解な気がしています。

今日は建国の日、家族それぞれ予定があるようです。いつもより念入りにお掃除でもして過ごそうかと思います。丁寧にテーブル拭いていた彼女を真似て。

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