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【瀬戸内旅①】カフェオレとレモンケーキと雨宿り

瀬戸内海は広島と岡山を一人旅してきました。
初日は広島市内。

雨予報なのは知ってたけど、水たまりに遠慮なく突っ込むダンプカーにスプラッシュを浴びせられると、話は違ってくるよね。

漫画で見たことあるやつだ、って3ミリくらいは面白かったけど、3秒後には運転手をはじめ全広島県民を呪いそうな不機嫌さになったので、観光もそこそこにカフェに入って雨宿りすることにしました。

貧乏学生にはコーヒーだけでも贅沢よ、と思いつつもショーケースにレモンケーキを見つけて「あ、レモンケーキ!もお願いします」って勢いよく頼んじゃった。

観光客ってバレバレだったなあれは。


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みなさんは普段、雨宿りなんてしますか?

わたしは知恵がなくて、どれぐらいしたら雨脚が弱まるのかわからないし、むしろ強まるかもしれないと思って、とりあえず先に進んじゃいます。
野生児とかおばあちゃんの知恵がある人にはわかるのかな。

でも、ずっと雨の中にいると気持ちが焦るから、体勢を立て直すためには雨宿りもいいものですね。

さだまさしさんの歌みたいに出会いがあるかもしれないし。
まあこのカフェ、お客さんは私しかいないけどね!
残念だね!お店もわたしも。


そういえば”雨宿り”は、通っていたスペイン語学校の先生が驚いていた単語です。

スペイン人ってみんなおしゃべりなのかな、3時間あった授業時間の大半は彼の漫談でした。しかも日本語まじり。いいんかいそれ。

その中で、
「”最寄り駅に着いたけど、雨がすごいからお気に入りのバーに寄って、雨が弱まるのを待ってから帰るね”って日本人の妻に電話したら、”ああ、雨宿りね”って言われたんだよ。Amayadori!? 今の話をその単語一つで表せるの?って驚いた」

と100%日本語で話してくれました。
授業料というより木戸銭払ってる気分ですよこっちは。


でもそういわれてみると、雨宿りって、私の大好物である「翻訳できない日本語」なのかもしれません。

単語って、その話者の世界の見方を表してて面白いですよね。
例えばstoolもchairも、椅子に座る文化のなかった日本語ではどちらも「椅子」だし。

スペイン語に雨宿りがないのは、降水量が少ないことと関係しているのかな。英語に雨宿りという単語がないのは、イギリス人が傘を差さないってことと関連してるのかなー、と考えを巡らせるのも楽しいです。


結局雨は止まなかったけど、スプラッシュで濡らされた上着は乾いたし、カフェオレはクリーミーでおいしかったので、いい雨宿りでした。

ごちそうさまでした。


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