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呉服屋の娘でありながら、着物超初心者の33歳。 10年間勤めた公立中学校の英語教師を辞…

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呉服屋の娘でありながら、着物超初心者の33歳。 10年間勤めた公立中学校の英語教師を辞めて、現在、ゼロから本気で着物について学んでいます! この年代、初心者だからこそ知りたいこと、感じることや学んだことを書き残していきます。

最近の記事

私はあなたからは着物を買おうと思わないわ。

今日、とある80代の女性からそう言われました。 アップルウォッチをつけ、少し裄の短い着物を着ていた私。 お茶の席なら時計も指輪も外すのが常識。 →(ココ、お茶の席ではありませんよね!) 着物にそんな時計じゃあねぇ。 →(今はApple Watchのバンドをつくっている京都の染め屋さんもあるんですよ!) 着物の仕事、セカンドビジネスのつもりでしょ?まぁ大丈夫よ。セカンドビジネスなんだもん。 →(いいえ、今のところ本業にしていくために動いています。) どこの学校卒業され

    • 明治〜昭和の着物の変化

      みなさん、こんにちは!着物についての疑問を調べて記事にしている「着物初心者の呉服屋の娘」です。 今回は、明治〜昭和の着物の変化についてです!٩( 'ω' )و 明治初期の着物の模様はかなり地味だったようですが、日清戦争(明治27年)、日露戦争(明治37年)での勝利や、第一次世界大戦が日本に軍需景気をもたらした背景から、この世相の明るさが、着物の模様や色、技術や素材にも影響し、いわゆる”大正ロマン”と呼ばれる特徴ができました。 軍需景気の影響って大きいですね…! そして

      • おしゃれを楽しむ女性

        みなさん、こんにちは!「着物初心者の呉服屋の娘」です。 前回までの記事は、明治時代に和装から洋装に変わり始めたことについてのお話でした。 今日はその続きの「大正時代」٩( 'ω' )و 大正時代って、14年ちょっとしかないんですよねぇ。 普段この時代のことについて考えたりしないので、 今更ながら驚いたり。 大正時代に入ると西洋文化も浸透していき、一般の人たちにも和洋折衷のファッションが広がっていったそうです。 袴を穿いていた女学生たちも、この頃にセーラー服になっ

        • 何でそれを着るの?

          最近、生活スタイルが変わり、街中でいろんな人を見る機会が多くなったのですが、 当たり前なんですけど、みんないろんな格好してるなぁと思いました。 たま〜に着物を着ている方を見かけますが、たいていの人は洋服を着ています。 「あの人とあの人が何だか似ているな。」 「あの人はスーツを着ているから仕事しているんだな。」 「何だか上品な感じだな」 「今流行の服を着ているな」 「ブランド物の服やカバンのタイプか」 そんなことを思っていると、一緒に歩いていた友人がポツリと

        私はあなたからは着物を買おうと思わないわ。

          ルールなんてきっとなかった

          昔の人って、何を着てたんだろう? 日本人なら「着物」が思い浮かぶと思います。それも普段着。 でも今の着物って、「よく分からない」「下手に足を踏み入れられない」なんて格式高いもの・非日常なものになっていますね。 どういう経緯でこうなったのか気になって調べている「着物初心者の呉服屋の娘」です。 前回の記事にあるように、江戸時代まではリサイクルだったりレンタルだったり、自分の家で作っていたりと、今とは程遠い「手軽なもの」だったようです。 今日は江戸時代の次、明治時代の服装

          ルールなんてきっとなかった

          「着物は日本の伝統」と言うけれど…

          前回、着物?についてモヤモヤしたことについて書きました。 あれからずっと頭から離れないのが、 「”着物は日本の伝統”と言われるけど、伝統って何?」「もともと着物って何だったの?」「いつから今のようなルールができたの?」と言う疑問。 糸口が見つからないかなぁと思い、本を読んだり、調べてみました٩( 'ω' )و まず、今のように「着物の格」と言われ始めたのはごく最近のことだそうです。 いつを基準にして「最近」と言っているかは人ぞれぞれになってしまいますね。 思い切り

          「着物は日本の伝統」と言うけれど…

          着物??に対するモヤモヤ

          着物の勉強をするぞ!٩( 'ω' )و ちゃんと着物について知っていくぞ!٩( 'ω' )و と、意気込んでいる私ですが、もともと地頭がいいわけでもなく、普段からちょっと難しそうなことは「まぁ、何となくでいっか!」と追及しない能天気な性格です。(めんどさくがり、ですね) さらに、好きなことは感覚的に楽しむタイプです。 着物を好きだと思ったきっかけは、藍色のキレイな大島紬見て 「わっ、キレイな色!」 と思ったこと。(青や紫色が好きでして…) そしてそれに白色の帯を

          着物??に対するモヤモヤ

          生糸じゃなくて、紬糸のお話。

          前回、お蚕さんの繭(まゆ)から糸を取り出し、何本かを合わせて一本の”生糸”にするお話を書きました。 すると、ブログを見てくださった結城紬の糸取りをされている方がコメントをくださいました。(ありがとうございました!) 「紬を作るための糸はまた別の方法なんです。よかったら結城紬の手つむぎ糸についても調べてみてください」えっ…、別の方法?何それ何それ!まだあるの!? ということで調べてみました。٩( 'ω' )و まず、繭(まゆ)を原料とする糸には3種類ある。 ①主に繰糸

          生糸じゃなくて、紬糸のお話。

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 お蚕さんのはなし。

          今日、呉服屋店主の父と話していて、蚕の話になりました。 「着物は蚕の繭からできている」というのはぼんやり分かっているけど、詳しくは知らないなぁということで、色々調べてみました!٩( 'ω' )و 着物一反を作るために必要な繭(まゆ)の数は約2,600粒。 これが生糸になると約900g、 そして一反(約680g)の着物になるそうです。 ①卵から孵化したばかりの蚕は体調3mmほどの小さな幼虫で、やく25日の間に脱皮を4回繰り返し、1万倍の重さに成長。 ②桑の葉を食べなく

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 お蚕さんのはなし。

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」〜何も知らない〜

          呉服屋を継ぐということで動き始めてみましたが… 結局、今の私は恐ろしいくらいに 知らないこと、できないこと、やったことのないことだらけだということを学びました。 着物の歴史 着物ができるまでの工程 着物職人さんのこと 着物や帯の種類やTPO 小物の種類 柄が持っている意味 手入れの仕方 保管方法 便利グッズ キレイに着る方法 素早く着る方法 コーディネートのコツ ……… (T ^ T) 確かに知っていくといいことはたくさんあります。笑 ただ、

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」〜何も知らない〜

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修④ ”はみ出さない、目立たないのが一番”→”おしゃれを楽しみたい”

          私はこれまで10年間、公立中学校の英語教師をしていました。もともと、「困っている人の助けになりたい」という思いから選んだ職業で、初めは授業の作り方や生徒理解、生徒への関わり方、指導の仕方など、右も左も分からない中、毎晩夜の1時まで学校に残って授業準備をしたり、通信を書いたり、ノートやテストの添削・採点をしたりする毎日でした。そして土日は部活指導。年々部活指導の時間は削減化されていきましたが(働き方改革が謳われてから少しした頃から)、それはそれは仕事一色の毎日でした。 それで

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修④ ”はみ出さない、目立たないのが一番”→”おしゃれを楽しみたい”

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修③ 着物の”今”

          こんばんは。今日は私が東京で知って衝撃を受けた着物の”今”についてのお話です。 大島紬という着物をご存知ですか? 個人的には、大島紬の藍染が大好きで(もともと青色や紫色が好きなんです)、1着仕立ててもらって大事に着ています。さらっと着られて生地の肌触りも柔らかいので気に入っています。 大島紬は、鹿児島県南方にある奄美群島の織物で、絹100%、織る前に糸を染める先染めを行い、手織りの平織りで、絣合わせをして織上げたものは「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されています。

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修③ 着物の”今”

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修②価値観の変化

          前回は東京で出会った着物についてのお話でした。 今回は田舎の住人が東京に行った時に感じたことについてのお話。 渋谷をプラプラ歩いていて思ったのが… 同じような服装、髪型の人が多いなぁ! ということでした。 かくいう私は、普段服は何を着るかというと、雑誌を見て素敵!と思ったものっぽいもの。私もその同じような服装、髪型の1人です。さらに、教師をしていた時の仕事着は、黒のパンツに上はジャージで3パターンをひたすら着回し。笑 サボりまくりです。 「あの人かっこいいな〜」と

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修②価値観の変化

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修①

          先週から1週間、東京で仕事をしている兄のもとでお世話になりながら、いろんなところへ行ったり、話を聞いたりと勉強させてもらっていました。 まずは百貨店の呉服屋さん。 銀座松屋では銀座の「きもの」市というイベントが行われていて、肌着から着物、帯など全国からの出店がされていました。中にはスパンコールの着物まで👀✨(ちなみにそれは¥55,000ほど。パーティーに来て行くといいのではと教えてもらいました。) 西陣織の帯屋さんは、クラクラするような鮮やかな色や素敵な模様の帯がたくさんで

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」 TOKYO研修①

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」

          みなさん、初めまして。 私は2021.3.31まで10年間、公立中学校の英語教師として働いてきました。 そして、実家の呉服屋を継ぐため、教師のお仕事を辞めました。 実は私はこれまで全く着物に興味がなかったですし、私のやりたい仕事は教師という仕事だったので、自分が教職を離れ、実家の仕事を継ぎたいと思うなんて想像もしていませんでした。 もう辞めてしまったからには後戻りできない!という気持ちで、とにかく今はあたらしい世界の中、試行錯誤の毎日です。 そんな「公務員を辞めて、実

          「公務員を辞めて、実家の呉服屋を継ぐ」