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ガーデンツーリズムについて考えてみる。

今年、おうち時間が増えてガーデニング市場が急成長しているようです。
自粛期間中、ホームセンターが混雑していたことが思い出されます。

2019年から日本でガーデンツーリズムの登録制度が始まりました。現在、全国で10箇所が登録されています。

ガーデンツーリズムって

国土交通省により地域活性化と日本庭園文化の普及を目的とした「ガーデンツーリズム」登録制度が創設された。
複数の庭園や植物園などを組み合わせて魅力的な観光ルートを創出する取り組み。地方に観光客を呼び込む手法として、欧米では古くから定着している。別名、庭園間交流連携促進計画登録制度。
自治体や施設管理者でつくる協議会の申請を受け、
〈1〉地域の風土や歴史を反映したテーマ設定
〈2〉地域活性化などの将来像――などを考慮して、観光関係者や大学教授らで構成する審査会が審議し、国土交通省都市局長が登録する。

日本国内の登録地

2019年5月から登録が始まり、これまでに3回の審査会が開催されました。現在、全国で下記10計画が登録されています。

・北海道ガーデン街道
・ガーデンネックレス横浜
・富士・箱根・伊豆「皇室ゆかりの庭園」ツーリズム
・にいがた庭園街道
・アメイジングガーデン・浜名湖
宮崎花旅365
・いばらきガーデン&オーチャードツーリズム
・湘南邸園文化ツーリズム
・雪舟回廊(島根県)
・むさしの・ガーデン紀行(東京都)

九州では宮崎のみ登録されています。

宮崎花旅365とは

2019年5月、「宮崎花旅365」も、その制度の一つに登録されました。岩切章太郎氏の想いを受け継いだ市民やボランティアの手によって、育まれてきた宮崎のガーデンの物語。
どこまでも澄み渡る空と青い海、豊かな緑と365日咲き誇る花々。そんな宮崎の大地をこよなく愛した観光宮崎の父、岩切章太郎。「自然の美・人工の美・人情の美」に象徴される氏のガーデンづくりは、人々の心に深く刻み込まれ宮崎の風土となりました。岩切氏が蒔いた幾つものガーデンという種は、その志を受け継いだ人々により大切に育てられて美しく花開き、宮崎の肥沃な大地に新たな種を落としました。そして、その種は新たな時代のガーデンとなり、今も広がり続けています。

宮崎市が中心となった「宮崎花旅365」は、その第1号として2019年に登録されました。宮崎市内11箇所の庭園で構成されています。

世界で人気のあるガーデンツーリズム訪問先

・アメリカ=ロングウッド庭園とフィロリ荘庭園
・イギリス=シシングハースト・カースル・ガーデンおよびスターヘッド
・イタリア=ティヴォリのエステ家別荘、ランテ荘庭園
・インド=タージ・マハル
・オランダ=キューケンホフ公園
・スペイン=アルハンブラ宮殿
・フランス=ヴェルサイユ宮殿、ジヴェルニー、ヴィランドリー城、リヴォー城
・日本=龍安寺

ガーデンツーリズムは欧州から始まったもので、英国では100年も前からガーデンツアーが根付いているようです。

日本でのガーデンツーリズムの需要を考えてみた

・コロナ禍でガーデニングをする人が増加。
今年はおうち時間が増え、家庭菜園や植物のお世話を始めた人が増えたかと思います。私も今年の春からどっぷり多肉植物にハマりました。。自分でガーデニングをしているとプロがやっている本格的な庭園をみてみたい!と思いますよね。

・ガーデンツーリズムは主に外での観光なので、密を避ければ観光しやすいかも。

・季節によって見頃のある植物たち。1回のみの訪問だけでなく、四季折々の花をめでたいので庭園に対するリピーターが定着しやすい。
1回だけでなくて何度も来て欲しい観光地。リピーターの定着は課題になるかと思いますが、四季折々の植物を楽しめるような庭園は何度も訪れて違った風景を見たいものです。

・伝統のある日本庭園は海外でも人気があり、新型コロナウィルス収束後に訪日外国人観光客が誘致できる可能性あり。
2019年に日経新聞の記事でガーデンツーリズムにおける訪日観光客の需要について紹介されていました。


以上、カーデンツーリズムについて考えてみました。


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