まりこ/ Mariko Minato

1985年、兵庫県生まれ。関西以外には東京、アメリカ(Illinois)、イギリス(L…

まりこ/ Mariko Minato

1985年、兵庫県生まれ。関西以外には東京、アメリカ(Illinois)、イギリス(LondonじゃなくてWindsor)に居住経験あり。仕事はデジタル・デザイン・イノベーション・コミュニケーションの交点を探してうろうろ。コミュニケーションの未来と教育の未来を探したい。

最近の記事

大学時代のくすぶってる自分へ -あの失敗があったから-

3年ほど前、あるイベントで大学2年生の方に自分の学生時代から就職、仕事のおもしろさについて話させてもらったことがある。一番お話したいことは海外を相手にした仕事の面白さの部分だったのに、一通りお話が終わった後で質問が集中したのは私の失敗ー「不完全燃焼だった大学時代」の部分だった。 消極的な志望理由「失敗」というと思い出す大学時代。私の大学時代は、「不完全燃焼」の一言だった。  最初から、「XXはしたくない」を避けることありきの進学だったのかもしれない。「厳しく束縛が激しい両

    • はたらくことは、自分の名前の上に何かを積み上げていくこと

      「はたらくって何だろう?」このお題について考えてみた。私は、「 はたらくとは自分の名前の上に経験や知識や何か人に役立てるものを積み上げていくこと」だと思う。 社会人になりたての自分を振り返るこのテーマについて考え始めた時にまず出てきたのは、働き始めた頃の新鮮な思いだ。学生時代ずっと「親に負担をかけている」という思いに苛まれていた自分にとって、企業に勤めてお金を稼げるということが単純に誇らしかった。自分で働いたお金で生活できること、自分のお金で何かを選択できることで生まれる自

      • 赤ちゃんを「返す」世界で

        出産前後の生活と気持ちの変化今年の5月、緊急事態宣言の真っ只中で初めての子供を出産した。男の子だった。妊婦さんというものは幸せの淡いベールで包まれている印象があったのだが、自分は正反対だった。「自分のお腹に子供がいる」という喜びをどうしても受け止められず、悶々として過ごしてしまった。身の回りに小さい子や赤ちゃんはいない。子供が生まれた後の生活が想像できない。子供をきちんと愛せるのか、不安を抱えたまま出産した 予想に反して産んだ瞬間から息子のことが可愛いくてたまらない、と思え

        • オウンドメディア運営のため「社員ライター育成」の仕組みの作り方

          過去2年にわたって「新規事業」をテーマにしたオウンドメディア運営を続けてきました。今日はその中で取り組んだ「社員ライター育成」の試行錯誤について書きたいと思います。個人的に今後の企業にとって「書ける人のチーム」というのは得難い財産になるのではないかと思っています。それがどうすれば形成できるのか、自分達の試行錯誤と、そこで得たインサイトを書いてみたい思います。 1. オウンドメディア運営と課題2018年から企業内新事業インキュベーションの部門で「新規事業」をテーマにしたオウン

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          本格的な在宅勤務を続けて気づいた、新型コロナ後社会が変わるかもしれないと思う4点

          ということで、前の記事では在宅勤務をどうすれば気持ちよくできるか、という個人の気づきをWork/ Lifeの面から書きました。 これまでも、阪神大震災、海外での勤務など、自分にとっての大事件とかライフスタイルの変化に晒されたことは色々あったんですけど、「家にいろ(家で仕事しろ)と半ば強制される」というのは非常に新しい体験で今もその新鮮な感覚を半分楽しみ、半分恨んでいる感じです。前回個人の働き方のチューンナップについて書きましたが、これが当たり前になると社会(というか、住宅と

          本格的な在宅勤務を続けて気づいた、新型コロナ後社会が変わるかもしれないと思う4点

          本格的な在宅勤務を続けて気づいた気持ちよく家で仕事するコツ8点

          新型コロナウィルスの影響で初めて本格的にリモートワーク「だけ」で仕事をすることになりました。オフィスで仕事をしている時と何が違ってどうすれば気持ちよく生産的に仕事ができるか考え続けた3週間の気づきをまとめます。 個人的に、新型コロナは東日本大震災と同じレベルで社会を激変させるのでは・・・?という気がしているので、後から見たら不十分・的外れかもしれないけど、渦中の今感じていることをありのままに。そして、在宅勤務する皆さまとの間で在宅勤務ライフハック交換できたら嬉しいです。

          本格的な在宅勤務を続けて気づいた気持ちよく家で仕事するコツ8点

          コンテンツ作りの基準は言語化できる?「デザインシステム」と「コンテンツ」との接点

          今運用を担当しているオウンドメディアについて、運用を別の人に任せるために「オウンドメディアの運営ガイドライン」を作って明文化することに取り組んでいます。。やってみると、これがなかなか奥が深い・・・・。単純に使っているツールの説明をしたり、ケースを場合分けすれば 良いところは作りやすいけど、「コンテンツ作りの基準を言語化」というのはなかなか難しいと試行錯誤中。 そんな中、最近デザイン(特にUXデザイン)の文脈で活用が広がっている「デザインシステム」の中でも「コンテンツに関する

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          SXSWとSlush Tokyo両方行って感じるイノベーション系イベントの特徴と違い、好きなところ

          イノベーション系のイベントとして名前が挙がることが多い「SXSW (サウスバイサウスウェスト)」と「Slush Tokyo」。Slush Tokyoは今年からSlush→BARKと主催が変わり、BARKATIONというイベントが2月19-20日開催される予定でしたが、先日急遽中止を発表しました 担当プロジェクトの関係で2017と2018はSXSWへ、2019はSlush Tokyoへ行くチャンスをいただいた。現場で体験できたことは両方貴重な経験だと思っているので、個人的に感

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          2019年の目標「30歳過ぎてバイオリンを始める」を達成して初めて知った3つのこと

          2019年の目標、仕事やプライベートの目標はいろいろあったのですが、唯一ただの人間として立てていた目標「楽器を始める」について年の最後に振り返りたいと思います。 家でゴロゴロしてた年末年始に見たドキュメンタリー 昨年、12月30日になって旦那氏がインフルエンザを発症し、帰省その他の予定が全部飛んで、家でじーっとしているしかなくなった年末年始。元気だけど動けなくなった私は、仕方なく普段から見ているNetflixとAmazon Primeに加えてHULUも臨時契約し(『侍女の物

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          サンフランシスコで目についたもの雑感

          2019年に気になったものを総ざらいで書きます。まずは4月にSan Fransiscoに行った時、目に留まったものについて考察。(8ヶ月前のものについてだけど・・・。) 健康志向の強まり?「ちゃんとした食べ物を(Proper Food)」という欲2007年-2008年までアメリカに1年留学し、College Food/ Dorm Food (大学の寮のご飯、ボリューム満点)で65kgまで太った身からすると(実話)、アメリカの食べ物は「Greecy (脂っぽい)」「Colou

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          リカレント教育が身近になってることを示唆するニュースまとめ

          「リカレント教育」っていうけど、今更大学院に行くわけでもないし、自分には関係ない話だ、と感じている人も多いのではないでしょうか。でも、実はリカレント教育はヒタヒタとあなたの身近に来ているかもしれない。そんなことを感じさせるニュースを独断と偏見で選んでご紹介します。 企業が社員の次のキャリアをサポートする時代:Amazonの事例ここ数ヶ月で一番印象的だったのはこのニュース。これ、ある意味では「リストラ」のニュースだと思うんですね。すごいスピードでオペレーションを進化させ続ける

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          9月13日サイボウズ式meetupレポート

          2019年9月13日に行われたサイボウズ式meetupに参加してきました!普段自分がオウンドメディアを運営するときは独学や孤独なトライ&エラーが中心。その業界で先進しているサイボウズ式のやり方は学べることがいろいろあり、face to faceで語り合えることが刺激的でした。 昨年の関西meetup以来二回目の関西でのミートアップだそうで、テーマは「サイボウズ式7周年を考えよう」。周りの参加者の方のお話を聞いてみると、働き方や採用に関するお仕事をしている人、メディア系のお仕

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          「社会人が学ぶこと=MBAに行くこと」とは限らない!大人の学び方6タイプ(前編)

          リカレント教育(社会人が学ぶこと)を研究しています、というと、「MBAの研究をしているの?」と聞かれることが多いです。社会人が学ぶというと、MBA、あるいは社会人大学院というイメージが強いのだなと思います 自分も研究を始めた当初は、MBAだったり、大学院というのが一般的なのかなという仮説で研究を始めました。研究を進める中で、「現代のリカレント教育はそれだけではない」と考えるに至りました。そう思ったきっかけとなったのは、このイベントです。 このイベントにパネリストとして参加

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          一般ユーザーが作ったARをInstagramで公開可能に: ユーザーが発揮するクリエイティビティが拡大する?

          昨日ネットサーフィンをしていて、気になった記事。「FacebookのSpark ARで制作したAR、Instagramを通じて誰でも発表、シェアができるように」と言うもの。 ふと目にしたのですが、以下の3つの意味で気になりました。 1. ARがマーケティング用途でますます活用されるであろうということ 2. 一般の人がCreativityを発揮できる場が拡大しているということ言うこと 3. 将来、人間はもっといろんなCreativityを発揮する可能性があると言うこと とい

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          サンフランシスコを歩いて、未来のカスタマーエクスペリエンスを探す(後編)

          さて、2019年の4月末に行ってきたサンフランシスコについて。主にTech系のトレンドを取り入れた店舗について書く、後編です。ちなみに、こちらで出てくる店舗はこんな感じ。 - b8ta - TARGET Open House - Amazon Book Store - WARBY PARKER 前編はこちら。 b8ta: 新しい体験を提供する店舗、のデザイン さて、サンフランシスコに行く前から一番期待していたb8taです。San Fransisco店とSillicon

          サンフランシスコを歩いて、未来のカスタマーエクスペリエンスを探す(後編)

          サンフランシスコを歩いて、未来のカスタマーエクスペリエンスを探す(前編)

          令和になる直前、今年の4月末にサンフランシスコに旅行に行ってきました。 友達が「とってもピースフルなところなのでオススメです!」と激推ししてくれたDolores Park。 せっかくTech系企業が集まり、新しいサービスが次々生まれるサンフランシスコに行くのだから、新しいものを見つけたい、新しいマーケティングやコミュニケーションを考えることにつながるものを見ておきたい、と思い、リサーチしてみることに。と言っても、どこに行けば面白いものに出会えるかよくわからなかったので、H

          サンフランシスコを歩いて、未来のカスタマーエクスペリエンスを探す(前編)