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9月13日サイボウズ式meetupレポート

2019年9月13日に行われたサイボウズ式meetupに参加してきました!普段自分がオウンドメディアを運営するときは独学や孤独なトライ&エラーが中心。その業界で先進しているサイボウズ式のやり方は学べることがいろいろあり、face to faceで語り合えることが刺激的でした。

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昨年の関西meetup以来二回目の関西でのミートアップだそうで、テーマは「サイボウズ式7周年を考えよう」。周りの参加者の方のお話を聞いてみると、働き方や採用に関するお仕事をしている人、メディア系のお仕事をしている人が多く、複数回参加者も多そうでした。

サイボウズ式7周年の様子

プレゼンされていたサイボウズ式7周年の様子を少しレポートします

サイボウズ式編集部

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編集部10人いるらしいです…羨ましい…。インターン生が三人、外国の方もいるなど、多様性に富んでいて若いのが羨ましいです。校閲の紙、バズを生み出す神など多彩な人が集まるチームだそう。新入社員配属も始まったそうです。

サイボウズ式の今年の3つの重要な点

これです。ででん。

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①サイボウズ全体の編集部へ
従来:サイボウズの外にはみ出して社外の潮流をみるメディア→現在:サイボウズのことを伝えるメディアに、なぜならサイボウズが結構面白く変わってきてるから

例:インターン生がサイボウズ式社員500人分の働き方を徹底調査してコンテンツにしていたり・・・・

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どうでもいいことなんですが、どの記事もきっちり8:00に投稿されてるんだなということに今更気づきました…「校正終わった…なんとか今日中に…」という私のリアリティ溢れる更新時間が晒されてしまっているうちのオウンドメディアとはえらい違いです。

私がすごく面白いなと思ったのは、会社をディスる、ネタにする記事をあえてたくさんオウンドメディアで挙げているということ。


②つながり(関係性)強化
イベント情報、コミュニティ情報が出てくるように、という強化をされているそう。そのコンセプトでサイトリニューアルもされたそうです。

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イベント強化については「15万人読んでもらっている」という数はわかっても、「読者の人の人物像」が見えないという課題感がきっかけだったそう。
ちなみに、現場でイベント参加のきっかけのチャネルをチェックされてました(アンケートにも入ってた)けど、サイボウズ式トップからのイベント参加は数人でfacebookのイベントページやtwitter 経由の人が多そうな感触…やっぱソーシャルイベントの告知や拡散に果たすソーシャルメディアの役割は大きいなあという発見も。

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第二編集部の紹介も!実際に第二編集部で活躍されてるみーるさん、もんざえもんさん直々に説明。第二編集部大阪メンバー募集中らしいです。(自分も入りたいなあ)サイボウズが好きな人、チームについて考えたい人を募集中とのこと。第二編集部がきっかけでき付いたことを本業に還流できるというもんざえもんさんのお話が印象的でした。

新しいコミュニケーション手法の開拓
①動画
株主のから騒ぎ動画を見せていただきました。

面白すぎる。そしてそれでいて面白いだけではなく雰囲気がすごく伝わる。

②英語メディア

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現場で聞けなかったんですが、誰がターゲットなん?翻訳対象はどうやって選んで英語原稿はどうやって作ってる??という日英両語メディア運営についても今度聞いてみたいです。(なぜなら日英両語のメディアにすると記事を頑張って作れば作るほど翻訳費用が倍々でかかっていくという構造になってしまうから・・・・)

③出版事業

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従来は社外の出版社で出版していたそうなのですが、より、サイボウズの思いをストレートに伝えたい、マネージしていきたいという思いで始めたそう。ノウハウないのでライツ社さんと提携しているそうです。
なんでわざわざ出版するのかな、オウンドメディアで届き切らない人に届けるためなのかな、と思っていたのですが、「チームワーク溢れる会社にする、がビジョンだから、出版事業をスタートさせる」という青野社長の言葉に納得しました。

サイボウズ式に質問させてもらったこと

普段オウンドメディアについて考えたりトライしたりする中で、同業他社の方の意見を聞けることが少ないので、欲張って2個質問しちゃいました。

なぜ会社をディスれる?なんで自社のことをネタにできるの?

「共感を生み出すために、自分たちの失敗や挫折をあえてさらけ出して、ありのままの姿を見せるべきなんじゃないか」これは私の確信に近い仮説です。一方で、「ブランディングというのは企業やプロダクト、サービスの良いところを伝えること」という当たり前の原則と時に対立します。特に、マスメディアを中心としたコミュニケーションが主流だった時代には、「企業の良いところを伝える、苦手なこと、失敗をあえて伝えるのはブランド価値を下げることにつながる。」という考えが中心だったのではないかと。そういう考えを持つ人に対して、ありのままの姿を伝えることの意味を説得できずにいたので、聞いてみました

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藤村さんからは、「今の時代、「クローズドに」「かっこいいところだけ」というのは絶対無理。誰もがソーシャルメディア上で発信できる状態だから、ありのままの姿というのは誰かが絶対に出してしまう。
こういう時代には絶対にオープンであるべきじゃないか、そこを経営層に腹落ちしてもらうのは難しいと思うけど、企画の中で一部でもいいからやって行ったらどうか。悪いところも見せるというのは賛否両論起こる、そこはしょうがない。でも賛否両論起きるということはは議論につながり、そして議論が生まれればポジティブな流れが生まれると確信できれば、ありのままの姿を伝えることの価値がもっと進むのではないか」という激励の言葉をいただきました。

Slack盛り上がらない問題

「製作中の書籍はクローズドのフェイスブックグループを使ってお互いにフィードバック出しながら仕上げてますね。」「企画の内容やタイトルは、kintoneでいろんな人が意見を出し合ってもんだりしています」とmeetupの中でもチームワーク溢れる共創の様子をお話ししていたサイボウズ式の皆さん。

一方私が抱えている問題はというと、「オウンドメディア運営上発生する細々とした相談、決め事を考え、相談して、決める場をつくる、というところまではslackで立ち上げられました。
うまくワークしている部分もあります。例えば「日々コンタクトページにいただくいろんな方からの問い合わせや協業のオファーへの対応」なんかは、いただいたメッセージを一覧化し、それに対して関連する人が方針出して決める、といういい感じの流れができつつあります。

一方で苦労しているのは「意見を出し合うこと」。例えば、「下半期、XXXXというテーマのもと3つくらいコンテンツ制作したいので、企画自由に投げてください!」みたいな問いかけを私がすると、「.........(シーン)」みたいになっちゃうんですよね。これをどうすれば良いのか。

サイボウズ式の皆さんからいただいたのは、「まずはオンラインで気軽に情報交換する総量を増やしては?創造的な意見が出る前に『オンラインで気軽に意見を書き込むこと』にみんなが慣れていく必要があるかもしれない。」「チームの中で誰か一人はオンラインコミュニケーションに前向きな人がいると思うので、そういう人を巻き込んではどうでしょう?」「slackに『雑談スレ』を作るのもアリかも」と来週から試したいアイデアをいろいろいただきました。

まとめ/感じたこと

編集長の藤村さんや、あかしさんがおっしゃっていた「優しいメディアにしたいと思っている」というのがすごく印象的な一言でした。オウンドメディアを運営する上でも「page viewで見てない、チームワーク溢れる世界を作ることが目的だから、そのために人が必要だと思える情報を発信していきたい」と言っていて。

我が身を振り返ってみると、オウンドメディアをやることによって得られる「gain ゲイン」に注目しすぎていたのかも、と少し思いました。具体的にいうと、ソートリーダーシップとることばかり考えてないか、仕事としてやる以上目的と成果はちゃんと必要だけど、お役立ちできることにもっとフォーカスしてもいいのかもしれないな、と感じさせられました。

あと、もう一つ思ったのは20数名というこじんまりしたイベントにかなり手間も気合もかけてやっていらっしゃるということ。リアル接点を持ちたいと思った時に、「でも人集まるかな・・・」「ある程度規模が見込めないと・・・」と二の足を踏んでしまうことがあるのですが、「数は少なくても濃い繋がりを少しずつ作っていく」という姿勢を強く感じました。

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