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恥ずかしげもなく愛について語ろう〜第10回『結婚の才能」小倉千加子



今まで紹介して来た本は、

「愛することができるって立派!そうあらねば!」

「結婚をするにしても、自立してアグレッシヴに生きていかないと!」

とか、気合を入れられそうな本を多くご紹介して来ました。



今回は逆に、「あ、そんな感じもありなのね」と、
ちょっと脱力できるような本です。

ただ、シニカルな表現が多くて、時々「うわ、キョーレツ〜」
と笑っちゃうのですが。

逆に、脱力できると思います。

「心から信じあえる相手と結婚して一生愛して生きたい」


というようなスタンスに
「無理かも・・・」とひるんじゃう方にはオススメの本です。


自分から愛することを出し惜しみする快楽を恋愛と呼ぶ

実際モテるというのは、1人の人に長くモテることを言うのではなく、
多くの人にモテることを言うものである。
多くの人に自分の魅力を確認させながら、自分から愛することを出し惜しみする快楽を恋愛というなら、恋愛と結婚は正反対のものである。
結婚は恋愛と違って、数を競うことではない。


見てください、このシニカルさ!
見事ですよね。

「自分から愛することを出し惜しみする快楽を恋愛という」
って・・・!!!


多方面からチヤホヤされているような女性を皮肉っているんでしょうね。
こういうモテている人に対してのマウンティング、面白いですね。


しかし、ある意味、「結婚できない!」とお悩みの方々からすると、

「そっか、多くの人にモテなくていいんだよね♫」と、

少し気が楽になるフレーズではありませんか?


私も、パートナーを探しているアカデミーの方々には、

「自分らしく輝いて!
 みんなに好かれる必要はない!
 嫌われる勇気を持って!
 自分にとってのたった1人の人に強烈に好かれればいいんだから、
 世間が好きそうな人間に自分を寄せていく必要はない!」

とよくお伝えしています。

お断りした、お断りされた・・・、振った、振られた・・・

結婚するべき相手が、その人ではなかっただけ

ということです。


結婚の才能とは?


一方、結婚の才能とは?

結婚は、基本的には1人の人と長く関わることである。
恋愛の熱狂が冷めても親密性のある愛情段階に入っていき、
果ては人類愛の境地に突入していくこともある。


そうそう、人類愛になるんですよね。

夫が不倫?
少しでも人生で楽しめること、熱狂できることを見つけられてよかったね。
だって、今まで色々苦労して来たもんね。
思い切り楽しむといいよ!

そんな風に思えるような私たち夫婦は人類愛のフェーズでしょう。

(実際にそうなったら、刃物を持ち出していたら、笑ってください)


日本人の既婚者に対する「なぜ結婚したか?」という質問に対して、1位と2位をしめるのは、「タイミング」と「成り行き」という回答である。
付き合っているうちに、相手の異動が決まったとか、親に「いい加減籍を入れたらどうか」と言われたからというようなものである。
「ずっとこの人といてもいい」と思えるような人がいたなら、日本人はその人が自分には「適当な相手」だと思う気持ちを持っていないわけではない。
ただ、背中を押してもらわねば決断はできず、曖昧なままにしているのである。
「恋愛嗜癖(→好きこのむ癖)」は、理想の相手探しの終わりのない彷徨なのだから、プロセスの快楽を求めすぎる人は結婚をすることが困難になる。

そう、結婚はある意味タイミング、勢いと言われますよね。

私たち夫婦もそうで、
お付き合いし始めることになったのも、
いろんなタイミングが重なったことが大きかったですよ。

結婚も、彼が東京に転職する・・・というタイミングで、
「じゃ、一緒に関西から東京に行こうか!」ということになり
結婚に向かったわけです。

だから、しっかり「結婚を見据えて、プロポーズして・・・」

という流れを取る人は、すごいなあと思って見ています。

この素敵なプロセスにこだわりすぎるロマンチックな人は、

「え?タイミング?成り行きって、そんなの嫌だ!!」

となってしまうことでしょう。

でも、恋愛も結婚も、人生って以外にそんなものかもしれないと
ゆったり構えられると
だいぶ人生がスムーズに流れていくのではないでしょうか?


今の時代は結婚の才能が必要


恋愛の才能と結婚の才能とでは、結婚の才能の方が重要に決まっている。
半永久的に1人の人間とつながる絆を作りだす能力がこんな時代には必要だからである。
こんな時代とは現実性と日常性に回帰した時代である。

この本は10年前の本ですが、ちょうど最近私たちを襲ったショック、
withコロナ時代はまさに現実性と日常性への回帰でしたよね。

これから結婚は増えるでしょうね。

コロナ対策などしていては、
悠長に恋愛や不倫を楽しむような環境ではありませんからね。

結婚に関して色々考える時代ではなく、即実行に移す方がいい。
妄想していても生活が保障されるわけではない。

そういうことですね。

もっと気楽に誰かと生活を共にしてみる経験をする」

という感覚で結婚を捉えてみるのもいいのではないでしょうか?

全ての欲求を満たしてくれる「理想」を求めると、「適当な人」は永遠に見つからず人生に何も起こらないのは、神を求めるあまり無神論者になるのと同じである。

ということ!

完璧主義をやめて、そろそろ人生に何かを起こして見たくなりますね。


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<記事を書いた人>

クレーン 美幸(Miyuki Crane)

・結婚したい人のコミュニティー マッチモア アカデミー校長
・クレーン式コミュニケーションスクール主宰


神戸・東京の企業にて人事採用・教育研修業務に長年従事、2006年にイギリス系日本人男性と結婚。現在結婚14年目。

大学卒業後、神戸のアパレル企業、東京の教育人事制度コンサル、英会話教室など大手企業等に勤務。
人事・教育研修、マーケティング、広報などの仕事に従事。

7年間結婚相談所を運営し、会員のほとんどが約6ヶ月の婚活期間での成婚を出してきた。

「大学中退の人は嫌です」「転職が多い人は嫌です」「ご両親が離婚している方は避けたいです」「年収が●●万円以上でないと嫌です」
というような、

その人の本質を見るよりも、条件での結婚相手選びの環境提供をしていることに違和感を感じたことで
「条件ではなく、その人の価値観や本質を見ていく婚活」
を勧めたいと決意。

新しい時代にあわせて、令和スタイルに恋愛観をアップデートした結婚の新しい価値観をつくっていくことを目的に、結婚したい人の結婚コミュニティーを運営中。





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