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"生きるのが楽になる感覚"を体感する方法【「魔法のひとこと」実践編】

こんにちは。翳依まりです。
今回は、先日の記事でもお話しした 魔法のひとこと「そうなんだ~」の実践編をお届けいたします。

読んでくださった皆様の中にも、
「自己受容で楽になるって、よく分からない…その感覚ってどういうものなのかな?」「自分に"そうなんだ~"って声かけをしたらいいって分かったけど、具体的にどうすればいいの?」
と疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
ここではとにかく具体的に分かりやすく、たくさんの例を挙げて解説していきますので、どうぞご安心くださいね。
それでは今日は、自己受容で楽になる感覚のお話から始めましょう。


"楽になる"ってどういう感覚?

「自己受容すると楽になる」とは「自分を受けいれると楽になる」という意味ですが、これをもっと分かりやすい言葉にすると「自分の素直な気持ちを認められると、ホッとする」となります。
でも こういう感覚の話って、説明だけでは分かりにくいですよね。

そこで、この"ホッとする"を皆さんにも体感してもらうために、ひとつの例を挙げますね。一緒にイメージしながら読んでみてください。

あなたは、何か新しい事にチャレンジしようとしています。(お仕事、習い事など何でもOKです)
初めての場所、初めて会う人、そして初めてやる事……
初めてだらけの状況に、とても緊張して心臓がドキドキしています。
そんなあなたの様子を見て、2人の先輩(先生)が声をかけてくれました。

Aさん「大丈夫ですよ。すぐできるようになりますよ!」

Bさん「初めての事ってすごく緊張しちゃいますよね。でも大丈夫、すぐできるようになりますよ!」

あなたは、どちらの言葉にホッとしましたか?

いかがでしょうか。
おそらく、この例を見たほとんどの方が「Bさんの言葉の方がよりホッとする」と感じたのではないでしょうか?
2人ともほぼ同じ言葉で、前向きに優しく励ましてくれていますが、ひとつだけ大きな違いがあります。

それは、あなたの「緊張する」という気持ちを認めてくれているかどうか という事です。

Aさんの言葉も親切な声かけなのですが、ドキドキしている当人にとっては、自分の心が置いてけぼりにされているような印象を受けるかもしれません。
「できる人には、この気持ちは分かってもらえないよね…」「こんな風に緊張してるなんて、甘えなのかも…」と思ってしまう方もいるでしょう。
ポジティブな言葉のはずが、受け取り手の心の中では自分の気持ちを否定したり、責めたりするきっかけにもなり得るのですね。

一方でBさんの声かけでは、まずあなたの「緊張でドキドキしてしまう」という素直な気持ちを認めてくれています。
あなたがBさんの言葉を見たときに感じた、ホッとして安心する感覚。
これが自己受容で楽になる感覚なんです。

最初にこの感覚があると、続く言葉はAさんと同じものなのに、その感じ方は全く違うと思いませんか?
きっと、"Bさんの励ましは心にスッと入ってくる"と感じられた方が多いでしょう。
「まず自分の気持ちを認めてもらえている」というだけで、こんなにも違いが現れるんです。

自分の素直な気持ちを受けいれてもらえると、人は安心感を得られます。
そして、そこからどうしたいか?を、建設的に考えられるようになっていくのです。
これこそが、自己受容すると楽になる、生きやすくなるという事なんです。

あなたにも体感していただけたでしょうか?
なんとなくでも「ああ、こういう感覚になれたらいいんだな~」とイメージしていただけたなら、充分です。

「あなた」が「あなた」としている会話

さて、ここまではAさんとBさんという2人の先輩(先生)と、あなたとのやり取りを例に挙げてお話してきました。
ここからは、あなたが心の中であなたとしている会話について書いていきます。
というのも、自己否定グセのある方は "ほぼ無意識に" Bさんとは真逆の声かけを毎日毎日、自分で自分にやってしまっているからなのです。

つまり、「素直な気持ちを喋る自分」と、「それを全部否定する自分」が、常に脳内で会話しているようなものなんですね。

だから、この全否定の自分から、否定や責める言葉ではなく、「そうなんだ~」と言ってもらうことができれば、たとえ一瞬だとしても、自己否定はストップすることができます。

では、具体的にどうするのか?
ここからは、仕事で失敗してしまった時を例にして、自己否定を止めて自分を眺めるための(自分と自分の)会話をお見せしますね。
私が普段からやっている"リアルな自己対話のやり取り"をそのまま書き出しますので、お見苦しい所もあるかと思いますが、目を通してみてください。

実例「私の自己対話」

仕事でミスをした!と悟った時って、一瞬でサーッと血の気が引いて、心の中がぐちゃぐちゃになりますよね。
なんとか勤務を終わらせた帰り道、頭の中ではぐるぐるぐるぐる、ミスした瞬間やショックが渦巻いて、家に着くころにはもうヘロヘロ……。
しかも、ゆっくり休んで気持ちを切り替えなくてはならないはずの自宅でも、まだまだずっと自分責めが止まらない……
そんな時の『自分と自分の会話』です。

「失敗した!恥ずかしい!」
「そうなんだ〜」
「こんな事もできないなんて、私はなんてダメなんだろう」
「そう思うんだねえ」
「もう嫌だ、辞めたい、つらい、消えたい」
「そうなんだ〜」
「嫌だ、嫌だ、嫌だ…」
「そうなんだね〜」
「もう出勤したくない、もう無理、最悪、こんな自分大嫌い」
「そっか〜」
「恥ずかしい、恥ずかしい、消えたい…」
「そうなんだ〜」
「もっとちゃんとやりたかったのに」
「そっか〜」
「できると思ってたのに」
「そうなんだ〜」
「きちんと仕事して、 職場の役に立ちたかった」
「そうなんだね〜」
「期待して任せてもらって、嬉しかったのに、悔しい」
「そっか~」
「次はもうこんな失敗したくない」
「そうなんだ~」
「どういう対策をしたら、 ミスしなくて済むのかな…」

…こんな感じです。

会話の前半と後半で、流れが変わってきたのに気づかれたでしょうか?
最初はミスした事のショックで、自分をひたすらに責めて嫌悪しているだけでした。
でもそれをただずっと眺めて、ただ受けいれる声かけを続けていると、だんだんと、"なぜショックだったのか?" "本当はどうしたかったのか?"など、ぐちゃぐちゃになっていた自己否定の原因が分かってきました。
そして、さらに"今後はどうしようか?"という、建設的な思考までできるようになっています。

これはどんなマイナスの気持ちでも、ただ眺めた(=受けいれた)事で、認めてもらえたとホッとして、昇華され、次のステップに進めるようになったから起きた現象です。

もし会話相手の自分が
「失敗した!恥ずかしい!」に対して「本当に恥ずかしいよ、最低…」
「こんな事もできないなんて、私はなんてダメなんだろう」には「そう、私って本当にダメ!そういえばあの時も、あの時だって……」
のように返していたらどうでしょうか?
きっとずっと、しんどい自己否定のループから抜け出せませんよね。
以前の私はまさにこれでした。読んでくださっている皆様も、同じような状態の方が多いのではないでしょうか?

だから、まず最初はとにかく意識的に、自分に「そうなんだ~」と声をかけることが大切なんです。

例で挙げたように、ただ受けいれる(否定も肯定もしない)言葉なら、「そうなんだ~」以外でも大丈夫です。
慣れないうちはなんだか変な感じがしたり、こっぱずかしく感じる事も多いかもしれませんが、続けていくと必ず「あれ?なんだかちょっと気持ちが楽かも…」と感じる瞬間がきますので、ぜひやってみてください。

ポイントは、素直な感情だけでなく、思考で自己否定している声にも、気づけたら意識的に「そうなんだ〜」と言う事です。
自己否定を否定しない。ただ眺める。受けいれる。
そうしていると、あなたはホッと、楽になれます。
この記事を読んで、「ちょっとやってみようかな?」と思ってくださったら、まずはそれだけで大きな一歩です。

焦らなくても大丈夫。恥ずかしくても大丈夫。私と一緒に、ゆっくり進んでまいりましょう。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。
このnoteが少しでも、あなたの力になりますように。

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