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テストの時は、問題文をよく読みましょう

テストや課題の採点をしていると、近年頭を抱えることが増えてきました。何しろ問題文の読み込みが足りないのです。

例えば少し前、2つの資料AとBを読ませ、そこから感じたことを自由に書かせる課題を課しました。なんとほとんどの子が、資料Aのみを踏まえて書いていたのです。

恐らく問題文を、しっかり読んでいないんでしょうね。資料Aはそこそこの長文、資料Bは短いデータなので、一見資料Aが大切なようですが、実は出題意図としては資料Bの方が大事なのです。というか、まず「なぜ資料Bが添えてあるのだろう」と思わせ、その上で「資料Aに書いてあることは一面的ではないか」と気づかせるのが狙いだったのです。

なのに答案のほとんどが、資料Aの要約と、そこから自分が感じたことにとどまっているのです。今回は提出すること自体が目的で、評価はつけなかったのでまぁ良いですが、もしこれが試験問題の一部だったら、大幅減点ですね。

どうしてこんなことになるかというと、問題文を一字一句読んでいないからです。少しでも短い時間で解答することに意識が向きすぎ、問題文を斜め読みする、下手すると予測して読む癖がついているのです。いわば自分で勝手に問題を作り、それに答えている状態とでも言いますか。

でも自分で作った問題に答えても、何にもなりません。問題文を正確に読み、出題者の意図を考えて、きちんとそれに答える習慣をつけないと、大変なことになりますよ。



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