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【読書】確実に成長する力に脱帽~『空棺の烏 八咫烏シリーズ』(阿部智里)~

*この記事は2020年4月のブログの記事を再構成したものです。


阿部智里の「八咫烏シリーズ」の4巻目です。

↑kindle版


いや、びっくりしました。1巻目より2巻目、2巻目より3巻目の方が良かったとはいえ、なんとなく3巻目がこの作者の基本的なレベルかなと、勝手に思っていました。なのに3巻目より、今巻の方がさらに面白く、文章力や話の構成力も格段に上がっているのですよ。確実に成長する力に脱帽しました。


かつ、話のスタイルは、突然の学園ものです。そこにも意表を突かれました。まぁ、作者が最初に夢中になったハリー・ポッターシリーズへのオマージュが色濃い作品と言ってしまえば、それまでです。でももちろん全然別のものに仕上がっています。


1巻目の印象が良くなかったので、「なぜこのシリーズが人気なのだろう」と疑問に思っていたのですが、ここにきて遅ればせながら、確かにすごいシリーズだと納得がいきました。一気に読み進めていっているからこそ、感じられる良さなのかもしれません。


↑文庫版


見出し画像には、カラスの写真を使わせていただきました。



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