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ティゲリヌスの狙いは、どこにあるのか~『プリニウス 9巻』(ヤマザキマリ、とり・みき)~

*この記事は、2020年1月のブログの記事を再構成したものです。


『プリニウス』の9巻です。

↑kindle版


発売から2ヶ月経ち、ようやく読むことが出来ました。仕事が忙しく、思うように読書の時間が取れなかった上、図書館で予約した本が続々と届いてしまったのが原因です。ま、読み始めれば、2時間くらいで読めちゃったんですけどね。


いよいよネロの精神状態がおかしくなっていきます。もともと情緒不安定なのに、アヘンまで使い始めてしまったんだから、さぁ大変。

加えて、まともな判断をしかけても、ティゲリヌスが誤った方に引き戻すんだから、どうにもならない。本当に、ティゲリヌスが何を目指しているんだか不明で、不気味です。


今回、「そうだったのか!」と思ったのは、巻末の対談に出てきた、スマーフの白い帽子はミトラ神やその神官と同じもの、というエピソード。あの、青い人(?)です。コック帽ともターバンとも違うし、何だろうと思っていました。


そして、ヤマザキマリさんの引きの強さにはびっくり。必要な情報に、必要なタイミングで出会うんですよね。マリさんもまた、セレンディピティの強い人なのでしょう。セレンディピティについては、以下の記事をご覧ください。


↑コミック版


見出し画像には、ローマのコロッセオの写真を使わせていただきました。



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