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0円ショップに参加してみたい~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.418 2021.11.1)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第21弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号の特集は、「公共”遊”間――ステイ・アウトサイド」です。


提案されたステイ・アウトサイドの中で興味があるのは、0円ショップです。ここのところ、不要になった本などの買い取りを利用しているのですが、記事の中ではらだゆきこさんが言っている通り、「不要品をリサイクルショップに売ってもすごく安くて、数値化された途端、そのちっぽけさに傷つけられ」ます。もちろん、思いがけず高い値が付く物もありますが、「ほしい人にもらわれて感謝されたほうが心の満足につなが」るというのは分かります。近くで0円ショップをやっていないか、調べてみようと思います。できれば参加してみたいです。


あと、「折り畳み椅子を好きな場所に置き、(中略)好きなことをして過ごす」チェアリングは、ちょっとやってみたいです。でも少し勇気がいりそう。


心に残った言葉。

「世界中の人に、私が声を大にして言いたいこと。それは、入国者収容施設(以下、収容施設)が収容されている人の心を踏みにじり、家族を引き裂く場所だということです。あそこにいると、心が壊されてしまいます」

これは英国の収容施設に収監された経験のあるラミン・ジョーフさんの言葉です。日本の入管施設のひどさは、ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題に代表されますが、英国でも同じ問題があるとは……。それでも記事を読んだ限りでは、英国の施設の方がまだましであり、いかに日本の施設とそこで働く職員に問題があるかということです。


オランダのアフリカ系の人々の先祖が、奴隷として「仕えていた主人やプランテーションの名前、または尊厳を傷つけるような言葉を名字として名乗ることを強いられた」というのは初耳でした。「尊厳を傷つけるような言葉」というのは、「肛門」「ニンニク」、「飼いやすい」、「従順な」、「安価」といったものです。ユトレヒト市では、そのような「奴隷名」の改名を無料にし、自由に名字を選べるようにしたそうです。加えて今年7月には市長が「奴隷貿易に市が積極的に関与したこと」を認め謝罪したそうです。「過去のこと」とせず、謝罪したことは素晴らしいです。


アメリカの対テロ戦争のコストが死者93万人、総額8兆ドル(約900兆円)というのは衝撃的な数字でした。しかもかかったお金の多くは、軍需産業(死の商人)の懐に入るわけです。


島根原発からわずか10㎞圏内に、いざという時の現地対策本部も島根県庁もあるというのも衝撃でした。断層は近くにあるし、もし三瓶山が噴火した時に降る火山灰は少なくとも56cm、ひょっとしたらもっとなわけで、島根原発の再稼働なんて、どう考えてもありえないと思います。


今号もまた、いろいろ勉強になり、そして考えさせられました。


「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、今号が入っていた封筒に貼られていたシールです。「小商い」で発送作業をしてくださった販売者さんのお名前の部分は、念のためにモザイクをかけさせていただきました。




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