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【映画】いろいろすごい~『さかなのこ』(沖田修一監督)~

いろいろな意味で、「すごい」映画でした。

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・ちょっと「変わった」ミー坊(さかなクンがモデル)を、ありのまま受け入れる、井川遥演じるお母さんがすごい。また、「ミー坊新聞」を貼ることでミー坊を一種のヒーローにしてしまう学校の先生たちも、すごいです。根気よくミー坊に仕事を教えようとした実習先の水族館の人や、ミー坊を雇ってあげたペットショップの店長など、周囲の大人にも恵まれていたんですね。


・たこ(本物か作りものか、判別不能でしたが)を貼りつけたままでいられる子役の西村瑞季がすごい。


・上記のタコが本物だとしたら、あっという間に下処理をしてしまったお父さん役の三宅弘城がすごい。


・さかなクンの画力は魚にとどまらず、キャラクターやバイクにも及んでいたらしいことが、すごい。結局、観察力とそれを絵として再現する能力に優れているということですね。


・さかなクン演じるギョギョおじさんが……これは、すごいというより、困った人ですね。実際にいたら、残念ながら不審者(^-^;


・柳楽優弥や磯村優斗たち演じる不良たちと、何だかんだで仲良くなってしまうミー坊がすごい。そして不良たちが言っていることが、意外と真っ当なのが印象的でした。自分のナイフを使うと臭くなるから使わない、と言うミー坊の、意外なしたたかさも。


・知らずして、人の人生に大きな影響を与えてしまったミー坊がすごい。


・そして何といってもすごいのは、ミー坊を演じたのんです。さかなクンが憑依したような演技、冷静にアジをしめて、さばくところ、意外な画力、すべてがすごいです。


・「お魚の仕事」をしたいのに、何をしてもダメだったミー坊が、意外なきっかけから、才能を生かせる仕事に出会うところは、感動的です。「好き」を貫いたからこそですね。


・最後に明かされた、ミー坊の家族の「秘密」にはびっくり。でも同時に、温かいものを感じました。


良い映画でした。


見出し画像は、ふぐ刺しです。


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