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国内産ジャガイモを使えば良いだけ~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.427 2022.3.15)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第30弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号の特集は、「第3の自律神経と創造性」です。


自律神経には交感神経と副交感神経があるだけではなく、副交感神経が古い副交感神経と新しい副交感神経に分かれるという話です。新しい副交感神経は、交感神経や古い副交感神経をほどよく機能させる、指揮者のような役割を果たすそうです。


印象的だった一節。

「これまでは『明るい、暗い、やさしい、怒りっぽい』などを、その人の”性格”として捉えるのが普通でした。しかし人間を神経系の面から見ていくと、これはむしろその人がその時に置かれた神経生理的な状態と考えるほうが自然です。ですから、そのことで自分の人格を否定する必要はないし、相手を嫌な人だとか、暗い人だと決めつけずに『この人は今イライラしているから、やさしく声をかけて交流し、交感神経を静めてあげよう』とつき合えたら、私たちは性格という偏見から自由になって、たくさんの人が幸せになっていくとも言えます」


考えさせられたのが、「World Street News 世界短信」のケニアの「品切れのポテトに、国産を!という要求 外資系企業が検討、農家と協力へ」という記事。

昨年2021年末から今年の初めにかけて、日本ではマクドナルドのマックフライポテトのMサイズとLサイズの販売一時休止とか、ハッシュポテトの品切れが話題になりました。理由はコロナの感染拡大による世界的な物流の滞りで、北米から輸入しているポテトの船便の到着が遅れたことでした。

同じ理由でケニアではKFCでポテトフライが販売中止となりましたが、日本では一部の人が販売一時休止の前にマックに殺到するという反応だったのに対し、ケニアの人々はそもそも原料のジャガイモを国外から輸入していたことに怒り、KFCのボイコット運動にまで発展したそうです。

人々の抗議の結果、KFCは国内産ジャガイモの仕入れを検討し始め、うまくいけば今年末には国際基準を満たしたジャガイモの出荷が始まるとか。日本だって、国内産のジャガイモを使えば良いだけなのに、人々の発想がそういう方向に向かないのは、お恥ずかしい限りです。


「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、今号が入っていた封筒に貼られていたシールです。「小商い」で発送作業をしてくださったY.T.さん、ありがとうございます!



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