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初期の巻の謎のいくつかが解明される~『ファイブスター物語16』(永野護)~

先月発売された『ファイブスター物語16』、ようやく読むことができました。


既刊分の復習は一切せずに読んでいるので、ストーリーそのものにしろ、用語にしろ、訳分からないところも多いです。登場人物も多すぎて、「これ誰だっけ」と思うこともしばしば。でも家に届いて1日経たずに読了してしまったのですから、やはり魅力ある作品だと思います。


今巻でこれまでの巻、しかも初期の巻で出てきたいくつかの謎が解明されます。例えばあの騎士とファティマが、まさか神様だったとは! まぁ、単なる道化役にしては、おかしいとは思っていましたが。


でも例のごとく、更に謎が深まった部分もあります。しかし永野護の頭の中って、どうなっているんでしょうね。もちろん物語を書き始めた段階ですべての設定を考えていたわけではなく、描きながら後付けで考えていった部分も多いというか、それがほとんどでしょうけれど。何せラキシスが言うとおり、「ホントにこのマンガ何でもアリね」ですから。


なお今巻の一番の見どころは、便所サンダルを履くソープかもしれません。全体の約3分の2が強大すぎる敵相手の戦闘シーンという、ある意味殺伐とした巻なので。だから途中でガス抜きのために、あの幼生が出てくるんでしょうけど。


今巻ではちょろちょろ、「あの巻のあのシーンとつながっているよ」というヒントが出てくるので、それらの巻を読み返せば、理解が深まるはずです。ぜひそうしたいところですが、時間が……。新刊が出るたびに思うのですが、次の巻が出るまでに1回全部読み返せば、いろいろつながると思うんですけどね。


見出し画像は、浜松の龍雲寺の弥勒菩薩半跏思惟像です。何せあの子の神としての本性は、マイトレーヤ(弥勒菩薩)ですから。


15巻の感想は、ブログの方にあります。



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