テストで、記号問題を空欄にするのはやめましょう
どれぐらい前からの傾向だか、統計を取っているわけではないので不明ですが、最近の中高生に見られる、不思議な傾向があります。それは、テストで記号問題を空欄にすること。
自分で用語を入れる穴埋め問題とかだったら、分からなかったら空欄にするのも仕方がないと思います。何も思いつかなかったら、入れようもないし。
でも、なぜ記号問題を空欄にするのでしょう? 仮に3択だったとしたら、とりあえず書いておけば、3分の1の確率で当たるのに。もちろん答案から判断すると、時間が足りなかったわけではないようです。
「まぐれ当たりでは意味がない」、「自分がちゃんと分かっていることだけを答えたい」、という一種の潔さでしょうか? でもその潔さを採点者が買うかというと、絶対に買ってくれません。むしろ、やる気がないように判断され、採点者の心証を悪くすると思います。
私は第二次ベビーブーマー世代、つまり子どもの数がとても多かった時代の人間です。受験の倍率も、今では考えられないほど高く、当然記号問題を空欄にするなんていう、もったいないことをすることは考えられませんでした。鉛筆を転がすのは、音で周りの迷惑になるし、下手をすれば机の下に落とす危険もあるので、さすがにしませんでした。でも頭の中で「どれにしようかな、神様の言うとおり」と唱えて選んだことが、何度あったことか。それで当たっていたか外れたかは、ともかくとして。
だってまぐれ当たりでも、少なくとも1点取れるのですよ? その1点が合否を分けることだってあるはずです。
なお、「自分で用語を入れる穴埋め問題とかだったら、分からなかったら空欄にするのも仕方がない」と書きましたが、本当は穴埋めでも、少しでも思い当たることがあれば書くべきです。仮に、2枚の同じ点数の答案があったとします。
①空欄だらけの答案
②何はともあれ全部埋まっているけれども、間違いだらけの答案
採点する側としては、何はともあれチャレンジした②の方を歓迎します。まぁ、あまりにも的外れなことが、えんえん書いてあるのはどうかと思いますが、それでも真っ白けよりは数段ましです。
繰り返します。とりあえず、記号問題を空欄にするのはやめましょう。
記事の内容が、お役に立てれば幸いです。頂いたサポートは、記事を書くための書籍の購入代や映画のチケット代などの軍資金として、ありがたく使わせていただきます。