美々 / フォトグラファー&フリーランス
ポートレート撮影(人物撮影)の記録です。
旅での出逢いを自ら撮影した写真を織り交ぜて綴ります。しばらくは旅にでるのがむずかしそうなので、過去のものです。また次に旅にでられる日を祈りつつ。
1.プロローグわずか数か月前にそこにいたことが、夢のように思える。確かに夢のような時間だった。 タイを訪れたのはたしか7度目。美しい海の豊富なこの国、ひたすら海辺の土地を旅してきたが、暁の寺を訪ねることはずっと夢だった。三島由紀夫の小説の世界が、そのままそこに在るような気がして。 各地を自由に旅することができた、きのうまでの世界の出来事も、大切に書き残してみたいと思う。順番は前後するかもしれないが。 2. 暁の寺2019年11月。暁の寺、ではあるが、夕日に染まる瞬間を見
お久しぶりです。この夏、何かよい想い出はできましたか。 私は小さいけれど素敵な夏の想い出がひとつ出来ました。 毎年、写真仲間と一緒に打ち上げ花火の撮影に集まるのですが、今年は開催されなかったため、その代わり「手持ち花火&撮影会」をしようということになりました。 子供の頃以来の手持ち花火。懐かしくて童心に返って楽しめました。 ただ、意外に手持ち花火を楽しむこと、撮影することは難しいと気づき、学んだことをみなさんにお伝えしたいと思います。 手持ち花火を楽しむために必要な
好きだった俳優さんが空に帰って1週間になる。 気付けばいつの間にか惹きこまれていた人だっただけに、予想以上に衝撃を受け、この1週間、ずっと考え込んでいた。 彼の、仕事や人への真摯な姿勢に共感するとともに、共感するからこそ、その限界に挑んだことへの尊敬、いや畏怖感ともいえるものを覚えていた。 共感するその気質がもつ無限の可能性を見せてくれた人だったように思う。 +++ 私はHSP(Highly Sensitive Person、「繊細さん」ともいわれる)の定義に当ては
私が女性たちを撮るのは、彼女たちを通して自分自身を再発見したいからだ。 この日の撮影はまるで、私の心の奥底にある願いを、彼女が演じてくれたような撮影となった。 ここ何年か、自分の想いが裏切られ、断ち切られるように思えることが続き、それがコロナ禍によってさらに決定的になった。 「いや、きっとこれは何かを学ぶための試練なのだ」と自分に言い聞かせたが、心に鉛を抱え込みながら、それをひた隠して必死に笑ってみるかのような日々。笑ってみても心はいっこうに晴れなかった。 一度、心を
こんばんは。久しぶりの更新です。 同じ情報なのに、以前にはあまり心に響かなかったのが、状況が変わると響く、ということはあるものです。 コロナ発生以前に読んだ本を、いまいちど開いてみたら、 その本を「写経」のように一字一句写し取って、自分に言い聞かせたいほど、大切なメッセージが書かれていました。 ものごとがすべて「計画通り」に運ぶことなどない。 飛行機が予定ルートを飛んでいる割合はどのくらいか。 それは「ゼロパーセント」だそうです。 重要なのは、飛び始
こんばんは。いつもありがとうございます。 紫陽花には毒があるらしい。 いろとりどりに、可憐な花を咲かせ、雨さえ光に変えてしまう。 でも、どこかに、ひそかなたくらみを隠しているにちがいない。 そうだ、あの色を消し去ってしまえば。 ああ、まだ私には見つけられない。 機材:Sony α9 & SEL2470F28GM
こんばんは。いつもありがとうございます。 2カ月あまり、用事以外は徒歩圏を出なかったから、先週、電車に乗ってすぐのところに出掛けられたのが、 まるで初めて異国を旅したときのように新鮮だった。 当たり前のように行ってた場所なのに。 家で過ごしたこの週末も、 まだ先週の「旅」の思い出に浸っていた。 モデルさんと撮影。こんなところに紫陽花と赤い自転車! 短い「旅」だったけど、楽しかったね。 いままで通り過ぎてた場所。こんな大きな木があったっけ。 絵を描いていた人が
こんにちは。いつもありがとうございます😊 ウィズコロナの生活にもすこしは慣れつつある。 だけどいまひとつ元気がでない。ときには全然でない。 理由もわからず眠れなくなることすらある。 やっぱり私は人と一緒にいたいんだ。 人を撮影するのが仕事の一部でもあり、ライフワークでもあるけど、仕事としてでも楽しみとしてでも、 人のいろんな表情をみたり、一緒に喜んだり、発見したり、 それはもう、他の何物にも代えられない。 旅が好きなのも、いろんな人との出逢いが楽しいのだ。
こんにちは。いつもありがとうございます。 私は、猫にもmare(ラテン語で「海」)と名付ける(そしてそれを自分のHNにする)くらい、海が好きです。 まだまだ行っていないところが多いですが、う~ん、私の選ぶ世界のベストビーチ5つを挙げるとしたら、タヒチ、モルディブ、パラオ、宮古島、5番目は同順位で何か所か(タイ、フィリピンなど)、でしょうか。 私は何かにハマるととことんハマって、時々収拾がつかなくなるのですが、海に行くと、すっと「無」になれます。 頭で考えるのをやめ、身
こんにちは。暑さが本格化してきましたね。さて、、、 写真を撮るようになってから「世界観」という言葉が頭を離れません。 「世界観がある」というのはどういうことか。 始めたばかりの頃の写真のクラス。他の人の作品に対して「世界観があるね~」と講評されていた一方、自分にはそう言われなかった。 なんだかものすごく悲しかった。自分を否定されたような気すらした。 下手は下手なりにも、いや、写真に限らずどんな世界の誰にも「世界観」はあるのではないか。あるはずだ。 その問いに対する
おはようございます。いつもありがとうございます。 昨日、なんだか夢を見ているようで、ぼ~っとして、昨日のうちに投稿できませんでした。2カ月ぶりの撮影でした。感謝と幸せが溢れました。 こんな状況下だからこそ、 優しくて、透明な、夏の空気をたっぷり吸い込みたくなるような写真を撮りたくて。 届くといいな。 モデル:はなかさん 機材:Sony α9, SEL85F14GM & Black Mist, Profoto A1 いつもありがとうございます。
こんにちは。いつもありがとうございます。 自宅で過ごす人たちを撮影した、イタリアの写真家、ガブリエレ・ガリンベルティ(Gabriele Galimberti )氏の作品を見ました。 ナショナルジオグラフィック(日本版)2020年6月号。 家の外にカメラをセットし、窓越しに人々を撮った写真。 これらの写真はどんな想いで撮影されたのでしょう。撮影された人々にとってどんな意味があるのでしょう。 まずは下記リンクからその写真の数々を是非見てみてください。 コロナがやってき
こんにちは。いつもありがとうございます。 最近のニュースを見ていると時々、胸が苦しくなってきます。 そんなときには、特別な場所へ。 タヒチ・ボラボラ島。 美しい海を目の前にしたとき、 ただそれだけで、涙があふれてきました。 地球は、こんなにも美しいのかと。 ボラボラ空港からボートでリゾートに向かいます。 リゾートに到着。 コテージへ! 荷物を置いたら待ちきれずに。 リゾートからボートで10分ほど、奥に見えるオテマヌ山のすぐ下で、 マンタに出逢いました
こんにちは。いつもありがとうございます。 note開始から約2週間。ここで一度、私がnoteで何を届けたいのかをまとめてみます。 旅と人と写真が好きな人とつながる、語らう旅と人と写真が好きな人とつながる場をつくりたいと思っています。 旅先やそこで出逢った人々、撮影のために出逢った方たちから学んだことを写真と文章で綴り、読んでいただいた方々の心をいくぶんか揺らしたり温めたり、共感をもっていただけたりする題材をお届けしたい。 なぜいまこれをやるのか。どんな意味があるのか。
こんにちは。いつもありがとうございます。 『アート思考』という本を読み進めながら、 ・自分がアートとどう関わってきて、今後どう関わっていきたいのか ・アートは不確実な時代の人間にとってどんな価値があるのか を考えています。 セバスチャン・サルガド作品との出逢いアートとの関わりは幼い頃にさかのぼりますが、初めて明確に「問い」を持ってみるようになったのは、セバスチャン・サルガドの写真展に出逢ったときでした。 難民たちのあまりに過酷な現実を描いた写真作品の数々。 その
こんにちは。いつもありがとうございます。 この間まで、グローバリズムと競争が加速する忙しい世界に住んでいた私たち。 その癖が抜けないまま、在宅時間の長い新たな日々、かえって「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と休みなしになってしまう私です。 でも、ときには後ろを振り返ったり、立ち止まったりすることも、大切ですよね。次に進むためにこそ。 そんなことを考えさせてくれるところが、インドネシア・バリ島。 バリ島は多くの日本人の心を惹きつける旅先ですね。 なぜでしょう。 そ