マガジンのカバー画像

旅フォトエッセイ(海外編)

6
旅での出逢いを自ら撮影した写真を織り交ぜて綴ります。しばらくは旅にでるのがむずかしそうなので、過去のものです。また次に旅にでられる日を祈りつつ。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

暁の寺(タイ・バンコク)

1.プロローグわずか数か月前にそこにいたことが、夢のように思える。確かに夢のような時間だった。 タイを訪れたのはたしか7度目。美しい海の豊富なこの国、ひたすら海辺の土地を旅してきたが、暁の寺を訪ねることはずっと夢だった。三島由紀夫の小説の世界が、そのままそこに在るような気がして。 各地を自由に旅することができた、きのうまでの世界の出来事も、大切に書き残してみたいと思う。順番は前後するかもしれないが。 2. 暁の寺2019年11月。暁の寺、ではあるが、夕日に染まる瞬間を見

地上の楽園タヒチ・ボラボラ島

こんにちは。いつもありがとうございます。 最近のニュースを見ていると時々、胸が苦しくなってきます。 そんなときには、特別な場所へ。 タヒチ・ボラボラ島。 美しい海を目の前にしたとき、 ただそれだけで、涙があふれてきました。 地球は、こんなにも美しいのかと。 ボラボラ空港からボートでリゾートに向かいます。 リゾートに到着。 コテージへ! 荷物を置いたら待ちきれずに。 リゾートからボートで10分ほど、奥に見えるオテマヌ山のすぐ下で、   マンタに出逢いました

ときには立ち止まって考えよう(インドネシア・バリ)

こんにちは。いつもありがとうございます。 この間まで、グローバリズムと競争が加速する忙しい世界に住んでいた私たち。 その癖が抜けないまま、在宅時間の長い新たな日々、かえって「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と休みなしになってしまう私です。 でも、ときには後ろを振り返ったり、立ち止まったりすることも、大切ですよね。次に進むためにこそ。 そんなことを考えさせてくれるところが、インドネシア・バリ島。 バリ島は多くの日本人の心を惹きつける旅先ですね。 なぜでしょう。 そ

哀しみをこえて自然と生きる(カンボジア・シェムリアップ)

こんにちは。いつもありがとうございます。 今日は5月らしい爽やかな空が広がっていましたね。苦しい戦いを忘れられたならどんなにか。 そんなときこそ、カンボジア・シェムリアップへの旅を思い起こしてみたくなりました。哀しい歴史をへて復興を果たし、多くの旅人を魅了してやまないこの地。 シェムリアップを訪ねたのは2018年12月のことでした。 アンコールワットはもちろんのこと、他の遺跡群や街並みも含め、その神秘的な美しさにすっかり魅了されました。 1. アンコールワット:哀し

不思議ワールドを楽しもう(タイ北部)

1. いざ不思議ワールドへ! お仕事に自粛生活、おつかれさまです。そんな週末は、タイの不思議満載のお寺で心身をいやしてあげてくださいね。2019年11月にたずねたタイのお寺のなかから、写真とともにお届けします。 まずはこちら、Wat Rong Khun (「ホワイト・テンプル」、チェンライ)。 この建造物はタイの伝統芸術と超現実主義の融合であり、本殿が白く塗られているのは仏陀の清浄さを象徴するためである。一方、建物内部に入ると壁面にはバットマン、スーパーマン、プ

ベトナム奥地の山岳民族は英語を話す!(ベトナム・サパ)

1. ベトナムの山岳民族ってどこに?羽田からベトナム・ハノイまで約4時間、ハノイから中国国境にほど近いラオカイまで高速道路で4時間、一泊してから車で2時間くらい、そこから山道を歩くこと約2時間。遠い... 2019年6月。サパというところで山岳少数民族に逢えると知って訪ねた。多数の少数民族が、それぞれ独自の文化、衣装をもって暮らしているらしい。 山岳民族に逢えるなら当然写真を撮りたい!ベトナム人の同僚に、コミュニケーションのための最低限のベトナム語を書いてもらって持って行