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夏の想い出のつくりかた~手持ち花火&撮影を楽しむコツ

お久しぶりです。この夏、何かよい想い出はできましたか。

私は小さいけれど素敵な夏の想い出がひとつ出来ました。

毎年、写真仲間と一緒に打ち上げ花火の撮影に集まるのですが、今年は開催されなかったため、その代わり「手持ち花火&撮影会」をしようということになりました。

子供の頃以来の手持ち花火。懐かしくて童心に返って楽しめました。

ただ、意外に手持ち花火を楽しむこと、撮影することは難しいと気づき、学んだことをみなさんにお伝えしたいと思います。

手持ち花火を楽しむために必要な道具や、撮影のヒントなどをご紹介します。

夏休みはまだこれからという方、ぜひ読んでいただき、夏の想い出をひとつ、作っていただけたら。

1. 手持ち花火を楽しめる場所の探し方

手持ち花火といえど、どこでも出来るわけではありません。まずはお住まいの地域または花火を楽しみたい場所で「花火の出来る場所」の検索をおすすめします。広い公園でも「火気厳禁、花火禁止」となっている場所が多いんです。公営の公園であれば、管理事務局に確認すれば教えてくれます。

手持ち花火を楽しむだけでなく撮影したい方は、マジックアワーの空や、ビルや橋などの灯りを玉ボケ背景に出来る場所・向きなども重要ですよね。

2. 手持ち花火を楽しむための道具

1) 花火の種類

特に花火の撮影もしたいという方には、「燃焼時間が長く、煙の少ない、スパーク花火」を選ばれることをおすすめします!燃焼時間の短いものだと、ピント合わせ、構図決めをしているうちに花火が終わってしまいます。撮影をされない方にとっても、燃焼時間の長い花火はじっくり楽しめますよ!

スパーク花火は「パチパチ」と火花が飛ぶタイプで、撮影では玉ボケにしたり、そのまま「パチパチ」はじける感じを出すことができます。

私はこのあたりを買いました。綺麗で撮影にも向いていておすすめです!

2) 着火道具

小型ライターは火傷の危険性があるのと火を付けるのに手間取るので、ガスバーナー、ガスライターなど、火力が安定し持ち手の長いものをおすすめします。

3) ろうそく&風よけ

火種は、「風に強いろうそく」を風よけで覆って使うのがストレスがありません。手持ち花火をしたい場所として多い、海沿い、川沿いは風があるので、普通のろうそくではすぐに消えてしまいます。

私たちは、このようなろうそくを、段ボールで覆って使いました。

このような、虫よけを兼ねたアロマキャンドルもおすすめです。ろうそく部分が大きいので火も持続します。

4) バケツ

これはもちろんどんなものでも構いませんが、出先に持っていかれるなら、「折り畳み式バケツ」などが携帯に便利だと思います。

3. 手持ち花火撮影に適した時間

さてここからは花火撮影についてです。

手持ち花火と背景または人物を撮影されるなら、日没前後の明るい時間から撮影開始されることをおすすめします。日没後は花火と背景の明暗差が大きく、花火の白飛び、背景の黒潰れ、ノイズの処理が厳しくなります。

日没前後ならこんな感じの写真が撮れます。

こちらは、Sony α9、SEL85F14GM(85mm、F1.4の単焦点)、Blackmist使用、F1.4、SS1/400、ISO100で撮影したものです。現像による調整はごく最小限です。

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4. 手持ち花火撮影のヒント

・レンズ50mm~85mmぐらいの明るいレンズ(花火に近づく危険性、玉ボケを綺麗に出すなどの観点から)、オールドレンズも楽しい。

・シャッタースピード:花火を玉ボケにしたいなら1/400前後(上の写真は1/400)、花火の軌跡を出したいなら1/20より長秒(トップ画像の写真は1/20)

・ISO:日没前後は100、暗くなるに従って引き上げ。

・F値:明るいレンズの開放付近、ただし花火の軌跡をシャープに出すには少し絞ったほうがよい。

・フィルター:花火を玉ボケにするときはソフトフィルターがあるとふんわりします。逆に花火の軌跡を撮影する際には外します。

・花火と人物の場合のポーズ:明るいうちはどんなポーズでも大丈夫ですが、日没後は花火の光でお顔を照らすようなポーズにすると、お顔が綺麗に撮影できます。トップ画像のようなランタンがあると、さらに明るく、また雰囲気も出ます。花火を沢山入れたい場合は、被写体に2本持ってもらったり、手前から別の花火を追加して写し込んだりします。

また、日没後でも月明りのある日は明暗差が小さくなり、新月近辺よりもISOを上げないで済みます。


最期には全員が花火を手に持った集合写真も撮影しましたよ。

では、もうしばらく、夏の余韻を楽しみましょう。読んでいただき、ありがとうございました。

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