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ポートレート撮影記

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ポートレート撮影(人物撮影)の記録です。
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シャッターを切りながら涙したわけ

私は、ポートレート(人物写真)作品の撮影・勉強を続けながら、一般の方々からの撮影依頼をいただいている。 今回は、自分にとって大切なきっかけとなった作品について書いてみたい。 このモデルの彼女、芦住彩來さんとは2度目の撮影で、お互いにリラックスして話しながら撮影場所に向かった。 撮影が終わりに近づき、ごく自然に階段に座って何気なくこちらを向いてくれた瞬間、 私は無意識にシャッターを切り続けながら、涙を流していた。 自分のなかで一体なにが起こったのか。 そんなことは初

もういちど、心に光をともす

私が女性たちを撮るのは、彼女たちを通して自分自身を再発見したいからだ。 この日の撮影はまるで、私の心の奥底にある願いを、彼女が演じてくれたような撮影となった。 ここ何年か、自分の想いが裏切られ、断ち切られるように思えることが続き、それがコロナ禍によってさらに決定的になった。 「いや、きっとこれは何かを学ぶための試練なのだ」と自分に言い聞かせたが、心に鉛を抱え込みながら、それをひた隠して必死に笑ってみるかのような日々。笑ってみても心はいっこうに晴れなかった。 一度、心を

小さな「旅」

こんばんは。いつもありがとうございます。 2カ月あまり、用事以外は徒歩圏を出なかったから、先週、電車に乗ってすぐのところに出掛けられたのが、 まるで初めて異国を旅したときのように新鮮だった。 当たり前のように行ってた場所なのに。 家で過ごしたこの週末も、 まだ先週の「旅」の思い出に浸っていた。 モデルさんと撮影。こんなところに紫陽花と赤い自転車! 短い「旅」だったけど、楽しかったね。 いままで通り過ぎてた場所。こんな大きな木があったっけ。 絵を描いていた人が

やっぱり人と一緒にいたい

こんにちは。いつもありがとうございます😊 ウィズコロナの生活にもすこしは慣れつつある。 だけどいまひとつ元気がでない。ときには全然でない。 理由もわからず眠れなくなることすらある。 やっぱり私は人と一緒にいたいんだ。 人を撮影するのが仕事の一部でもあり、ライフワークでもあるけど、仕事としてでも楽しみとしてでも、 人のいろんな表情をみたり、一緒に喜んだり、発見したり、 それはもう、他の何物にも代えられない。 旅が好きなのも、いろんな人との出逢いが楽しいのだ。

夏のにおい(久々のポートレート撮影記)

おはようございます。いつもありがとうございます。 昨日、なんだか夢を見ているようで、ぼ~っとして、昨日のうちに投稿できませんでした。2カ月ぶりの撮影でした。感謝と幸せが溢れました。 こんな状況下だからこそ、 優しくて、透明な、夏の空気をたっぷり吸い込みたくなるような写真を撮りたくて。 届くといいな。 モデル:はなかさん 機材:Sony α9, SEL85F14GM & Black Mist, Profoto A1 いつもありがとうございます。

帰りたくなる場所、ありますか?

こんにちは。いつもありがとうございます。 帰りたくなる場所、ありますか? 故郷。そうですね。 どこか別の「心の故郷」。こちらもまた大切ですよね。 普段の生活で、競争にさらされたり、人間関係の悩みだったり、いろんなことで心が弱くなることがありますよね。本当は泣きたいけど、ぐっとこらえて頑張っていることだって。 そんなときに帰りたいのはどんな場所でしょうか。 空気のにおいを感じられて、大地を踏みしめた感覚が心地よくて、大きく深呼吸できる。そばにいる人たちと信頼して笑い