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地方公務員を辞め、建築家を目指す24歳の気概

 大学卒業後、地方の市役所で勤め始めて2年目になりますが、令和2年度末で退職し、建築関係の学校への進学を決めています。
 
 地方の場合だと特に、公務員に内定して周りから悪く言われることもありませんし、むしろ「絶対に辞めない方がいいよ」と言われます。
 
 入庁前は誰もが悪く言わない公務員という職業に対し、当然良いイメージをもっていましたが、実際に働き始めた今、向き不向きがある仕事であると感じています。
 
 この記事では、私が大切にしたいと思っていること交えながら、なぜ公務員を退職する決断に至ったのかお話しします。

 まずは、市役所の〈良い/悪い〉と思う点をまとめます。

〈良い点〉
・クビになることがほぼないという安定感
・平均水準以上の給料(またボーナス)
・年功序列による約束された昇給
・有給休暇などを取得しやすい環境
・ノルマなどに追われることが少ない など

〈悪い点〉
・裁量権がなく、無意味と思う業務もやらなければならない
・思いのほか残業が多く、残業代も思っているよりつかない
・どれだけ頑張っても、昇給や昇級以外で給料が上がらない
・基本的には副業が認められていない など

 
 これらの理由から公務員は、仕事はある程度割り切って行うことができ、家庭を最優先させたい方にはとても向いていると感じますが、仕事にやりがいを求め、自分の裁量で動きたいという方にはあまり向いてないと感じます。
 
 私自身このまま、深く興味を持つことができない仕事を、数年おきの異動により転々として、特別なスキルを身につけることも出来ず歳を重ねてしまうということが恐いと感じたことも退職を決断した理由の1つとして挙げられます。

働くうえで大切にしたいこと

 働くうえで大切にしたいと思うことを3つの点でまとめます。


①毎日、自分にできる最高のパフォーマンスをして、思い残しをゼロにする

 私は最高の効率で働く為に「to do リスト」を作っています。
 
 現在の職場では2種類の「to do リスト」を作っており、一つ目は、年間を通した全ての担当業務に関するリスト(2週間から1ヶ月ごとに更新し、進捗を可視化する)で、二つ目は1週間以内に終わらせるべき業務に関するリスト(なかでも今日絶対にやることや明日やりたいことから優先順位をつけ、後回しが発生しないようにする)です。
 
 「to do リスト」を作り、やるべきことの可視化をすることにより、脳内整理もつきやすくなりましたし、完了後にペンで「シャーッ」と線で消すことにより達成感が生まれモチベーションの向上を実感しています。


②自分のやりがいとサービス内容の一致

 公務員
は市民に対して、民間がやらない内容のサービス全般を行います。しかし、サービス内容や裁量権の面で私の気持ちとは一致しませんでした。
 
 私はいま、創作活動や芸術鑑賞、ビジネス書や自己啓発本を読むことが好きです。
 自分が好きで特化したいと思った分野を、サービスに直結させる為には、公務員を退職するという選択肢しかありませんでした。
 
 私の持論になりますが、自分が幸せと感じて働くことが出来なければ、サービスを受ける側にとっても“真の幸せ”ではないと考えています。

 
③地球の未来を考える

 最近では「SDGs」という言葉も耳慣れてきましたが、まだまだ日本人の地球の未来に対する意識の低さに疑問を持っています。
 
 自然災害の脅威は目に見えて高まってきています。
 自分はまだ生きてこの記事を書けているものの、いつどんな災害が発生し自分や家族に襲いかかるか分かりません。
 北極や南極の氷が温暖化の影響で溶けていることで大変な思いをするどこかの誰かも、誰かの大切な家族であり、死んでしまっていい人などどこにも居ません。
 全ての災害を「自分事」と捉えると、改善する為にできることをやっていこうという気持ちになります。
 
 加えて人権問題や社会問題など、地球にある全ての問題を改善しようと努力して次の世代にバトンを繋ぐべきと感じています。

 “これからの仕事”は、当然お客様に満足していただけるサービスであり、そして地球にも寄り添っていかなければいけないと思います。
 

 ①②③のことから、私はやりがいを感じることを効率よく学び、その分野で人々や環境へプラスの影響を与えることを大切にしているといえます。

やりたいことを続けるために

 ここまでで、自分の気持ちや効率化の為に取り組んでいることをお話ししましたが、ここからはそれを仕事にする為に考えていることをお話しします。
 
 やりたいことを仕事にする為には、収入源を分散させることが重要と考えています。
 
 自分のやりたいことを貫くためには、目に見える実績が必要です。実績がないまま続けても“生活費を稼ぐ”という観点からみると厳しくなります。
 
 収入源の分散とは、具体的には自分のスキルとやりたいことの間で、3つ程度に分けることをイメージしています。
 
❶(お金にならずとも)やりたいこと
(最終的にはお金になるよう学びを深め、目に見える実績を作る)
❷自分のスキルで最もお金になること
❸その中間で勉強とお金の両方に繋がること
 
 
❶で生きていこうとすると、お金を発生させるためにはニーズに合わせる必要があり、自分の思いとはズレが生じる可能性があります。
 別の収入源で生活費を確保することにより、やりたいことを貫くベースを作ることができるため、このように考えています。

3種の目標

 そしてなにより大切と考えているのが3種の目標を掲げ、モチベーションをつくることです。
 3種の目標とは、短期的、中期的、長期的の3つです。
 
 生涯を通して達成したい長期の目標と、その目標を達成するためにポイントとなる中期の目標と、さらにその目標を達成するためにやるべき日々の目標のことです。
 
 建築家を目指す私の例でご説明します。
 
【長期的目標】
 世界遺産に登録されるような、後世に残る建築物を作る
 
【中期的目標】
 長期的目標にあるような規模の依頼、または自ら資金を募るために、目に見える実績を作っていく
 
【短期的目標】
 私の場合これから建築系の学生になります。
 目に見える実績を作るためには、まず建築家になることが最低条件ですので、そのためにやるべきことと+α出来ることを1週間単位で目標を立てクリアしていきます。
 
 学生になる前である今出来ることとしてはこれからの一生を駆け抜けるメンタルを作ることや、建築やビジネスに関する知識を蓄えることと感じています。
 仕事から帰った夜の時間で、本を読みインプットし、そしてnoteで記事としてアウトプットし学びを深めることも、短期的目標の1つとして取り組んでいることです。
 
 そして、最初にお話ししたことに戻りますが、短期的目標については「to do リスト」を作成することで効率よく、かつモチベーションを向上させながら行うように心がけています。

おわりに

 安定が約束された公務員を退職し建築家を目指し、そして「世界遺産を作る」という身の程をわきまえない目標を掲げていますが、夢は言葉にしなければ叶わないと思っています。
 人生を最終目標から逆算することで、途中でポイントになることが浮かび上がり、具体的にやるべきことを整理することができます。
 
 私にとって「はたらく」とは「やりたいことの達成のために毎日を生き切ること」と改めて自分の肝に銘じ、まとめとします。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。

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