見出し画像

マトリックス分析で転職を科学的に考える

 転職を考え始めた頃に出合ったマトリックス分析についてお話しします。
 公務員を辞め、建築家になることを決断する時、気持ちと科学的分析の2つの視点から判断できたことで、「これでいいんだ」という強い肯定感を生むことが出来ました。

マトリックス分析とは

 マトリックス分析とは、複数の仕事、例えば仕事Aと仕事Bのそれぞれに対して、①裁量権②達成感③モチベーションタイプ(攻・防)④明確さ⑤多様性⑥仲間⑦貢献度の7つの項目に点数づけをして、その合計点により科学的に幸福度の高い判断をするための分析のこと。

 7つの項目について具体的に説明していきます。

①裁量権
→仕事に裁量権があるか?自分の思いを反映させることが出来るか?
 裁量権がないと窮屈な感じがするものです。
 
②達成感
→日々、前に進んでいる感覚があるか?
 仕事に達成感があるとより成長できるものです。
 
③モチベーションタイプ(攻・防)
→攻・防のタイプにより基準が変わります。
 仕事のスピード感や新しいことへの関心を重視する場合はタイプ。
 慎重に物事を進めたり、ルーティンワークなどに安心感を覚えるという場合はタイプ。
 自分に合うタイプを選択して、点数づけしてください。
 
④明確さ
→業務内容や、評価軸、報酬は明確か?
 不明確だと不安になり、幸福度が下がりやすいです。
 
⑤多様性
→仕事の内容にバリエーションはあるか?
 単純作業をやり続けるのは飽きがくるものです。
 自分の能力に対し、程よいバリエーションがあると飽きずに楽しむことが出来ます。
 
⑥仲間
→組織内に助けてくれる友人がいるか?自分と似ている人はいるか?
 職場に仲間がいると幸福度が増すとの研究データも出ており、レクリエーションに力を入れている企業も多数存在します。
 
⑦貢献度
→どれだけ世の中の役に立つか?他人への影響力のある仕事か?

 仕事Aと仕事Bのそれぞれに、この7つの項目で点数をつけていきます。点数は〈0〜5〉でつけます。

 次に、この7つの項目に対して、自分がどれくらい重要性(ウエイト)を求めているかを考えます。ウエイトの点数は〈1〜3〉でつけます。

最終的な点数は、7つの項目とウエイトの点数を掛け算で算出した合計点です。例えば仕事Aの①裁量権に対して2点、自分の①裁量権に対するウエイトが3点の場合、2×3=6点となります。

実際にやってみる

 説明だけだと分かりづらいと思いますので、「仕事A:公務員」「仕事B:建築家」で実際にやってみます。

 ウエイトと仕事Aと仕事Bの①〜⑦をそれぞれ掛けて算出した値の合計点を出します。
 
 私の場合、③のモチベーションタイプはです。
 私が公務員に対して、①裁量権、②達成感、③モチベーション(攻)が無いと思っている気持ちが、数字として反映されています。
 
 また、合計点では、建築家は公務員と比較し、1.5倍以上です。
 
 このことから、科学的な分析結果自分の気持ちの一致感を確認することが出来ますし、私にとって建築家の方が幸福度が高いことは間違いないと言えます。

 マトリックス分析を行う際は、実際に働いたことのない仕事について、点数をつけることがありますので、自分なりにしっかり調べる必要があります
 
 また、マトリックス分析は自分を知るきっかけにもなりますので、今の仕事に満足していない方や、これから就職活動をしていく学生の方は是非一度やってみてください。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。自分のやりがいに対する理解を深め、満足のいく選択をしましょう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?