19. ショウは寝て待て｜Visual編

Moromi Works™️

１｜締切りが作品を作る

マーチングバンドフル編成のショウづくりで極めて重要なことがあります。
「締切りを決める」
「◯月◯日」と締切りが決まって初めて、全スケジュールが確定します。
私の場合は、概ね3ヶ月前位から描きはじめます。
しかし、実際はもっと早い段階から頭の中では、ショウのVisual制作を始めています。
作品を頭の中で "寝かし時間" を作るためです。

２｜寝かし時間

- 簡単なスケッチをする
 - STAFFやクリエイター達とショウのアイデアについておしゃべりする
 - 映画を観る
 - 本や雑誌を読む
など、さまざまな方法や機会を使って行います。
これらを約５〜６ヶ月前に始めています。

３｜なぜ寝かせるのか

「アハ体験」というものがあります。
ドイツの心理学者カール・ビューラーが提唱した心理学上の概念で、未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識することを指していいます。
分かりにくいので、一言でまとめますね。

「あ！思いついた！」です。
私の感覚としては、「パッと思い浮かぶ」感じです。
音も絵もドン！と観える感覚があります。
しかし、いつもいつもこちらの丁度良いタイミングでは思いつきません。
だから時間の余裕をもつ為に、早めに取り掛かるのです。

私は割と描くのは早い方だと思います。
それでも早めに取り掛かります。
早めに取り掛かることで得られるメリットがたくさんあるからです。
・心のゆとりができる
・急がないで済む
・いくつもの案を考える楽しさができる
など

４｜最後は "気概と覚悟"

早めに取り掛かっても、同時進行するものが複数重なって、なかなか予定のように進まないこともあります。
それでも絶対に締切りは守ります。
私が遅れると、他のさまざまなセクションに甚大な負担を与えてしまうからです。
さまざまな "ギリギリ" を体験してきましたが、「締切りを守る」為に、最後の最後で明暗を分けるものがあります。

「絶対に締切りに間に合わせる｜言い訳しない "気概と覚悟" 」
ショウづくりは「決断の連続」です。
「決断の速さ」を速くすれば、ショウづくりも加速します。
最後の最後で、"気概と覚悟" が決断をする勇気を後押しします。
だから、"気概と覚悟"は極めて重要なのです。

頭の中はどこまでも自由です。
ぜひ、早めに取り掛かって、ショウづくりの楽しさを満喫されてください。

今日もサイコー！

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［Moromi Works™️ ］
- Show Design and Coordinate
- Music Arrangement
- Drill DesignRehearsal Design
- Marching Consultant
沖縄県出身 / 東京在住
好きな食べもの：沖縄そば / タコライス
Blue Devilsに所属
多数団体にショウ制作や指導、大会審査員などの活動を行なっている。
Mail：moromi.works@gmail.com

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