見出し画像

小さな卒業によせて

春は卒業の季節。
娘はいま小学4年生なので、卒業まではまだ数年ある。けれど彼女は、この春にいくつかの小さな卒業を迎えた。                            

◇◇

ひとつはプリキュア。
一年かけてひとつのストーリーが動くプリキュアは、毎年2月頃に完結して次のストーリーにバトンタッチする。今年も先日、新しいシリーズがはじまったばかりだ。

オンタイムで視聴してもしなくても、我が家では毎週録画予約されていたプリキュアシリーズ。だけど先日、新しいシリーズがはじまるタイミングで、その予約が消されていた

幼稚園の年中さんのころ、お友達から教わって興味をもつようになった「プリキュア」。あれから6年間、かかさずテレビ放送を観ていた娘。「魔法使いプリキュア」の髪飾りを作ったら、喜んでずっとつけて遊んでたっけ。

映画も何度も観にいったな。そのたびにもらったミラクルライトは、いったい何個あるだろう。ぬいぐるみにお菓子にと、さまざまなおもちゃにもたくさんお世話になった。

そうか、もう観ないのか。

もうひとつはハッピーセット。
ピアノ教室近くのマクドナルドで、レッスン帰りにハッピーセットをテイクアウトするのが楽しみのひとつだった娘。

ハッピーセットを食べるのはもちろんだけど、ついてくるおもちゃが楽しみだったよう。ドラえもんやサンリオ、リカちゃんのおもちゃが、いまもたくさん部屋に並んでいる。

それが、最近急に「ハッピーセット、もういいかな」だって。たしかに最近は、あまりおもちゃに興味もってなかったね。

「でもリカちゃんのときは買って」だそうだけど(笑)

そういえば、最近こんなCMが流れてた。
お父さんの気持ち、なんかわかる。

◇◇

小さなころから大好きだったもの、少しずつ好みが変わっていく。少しずつ、まだまだ子どもだけどそれでもしっかりと成長してるんだなって思う。

さみしくもあり、嬉しくもあり。本当に。

小さな卒業を繰り返して、あなたはどんなおとなになるのだろうか。おとなになったあなたと、おとなとして話すのはとても楽しみだなと思う。


でもね、寝る前にギュッてハグして「おやすみ」って言うのだけは、まだまだ卒業しないでほしいな。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

読んでくださり有難うございます!