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もれていませんか

ワイドショーで有名人の自宅前から中継されることがある。

テレビの仕事をしているが、どうやって住所を入手しているのか
内情はよく知らない。

自宅住所といえば、かつてプロ野球の選手名鑑には選手の自宅住所までしっかり掲載されていた。

ファンがいきなり訪ねてくることもあっただろうに…  
家族の皆さんも大変だったに違いない。

今、個人情報は法律で守られているが、漏れるものは漏れている。
携帯にかかってくる迷惑電話。最近の傾向は、週末の午前中に知らない番号からだ。
0120なら業者と推測するが、090・080・070だと出るかどうか迷う。出ないで検索するとすでに通報情報の書き込みがある。

またかかってくると面倒なので、そういう番号は「迷惑電話」と、登録しておく。(自分のスマホに登録済みの”迷惑電話”は現在11個)

個人情報がとやかく言われる以前、何かの申し込みで自宅住所を
記入する機会があるとちょっとした実験をやっていた。

例えば自宅住所が「中央区丸の内1−2−3−101」だとする。

あるとき、アパレルショップでポイントカードを作るため住所を書く際
ちょっとしたイタズラ心から部屋番号の直前に、そのブランドのイニシャルを入れておいた。

「中央区丸の内1−2−3–101」← a がくっつけてある

住所の中に自分だけがわかる記号を忍ばせておくことで情報を泳がせる作戦だ。もちろん同じパターンの住所を他では書かない。

DVDレンタルのチェーン店では「丸の内1−2−3−101」と言った具合。

しばらくして、外国の消印が押されたダイレクトメールが届いた。
何やら海外の高額当選宝くじに関連したものだった。

こちらの宛先、住所は「丸の内1−2−3−a101」と書かれている。

そう、アパレルブランドで記入した住所。あれ以降、他の店で同じ住所を
書いていないので、あの店から漏れたことは間違いない。

アパレルブランドと宝くじのダイレクトメールとの関連は分からないが
泳がせた住所情報が戻ってきた。海へ泳いでいった鮭の稚魚がふるさとの
川に帰ってきたみたいだ。

以後、有名百貨店で記入した住所も、しばらくして帰ってきた。

個人情報保護法が施行されてから、このパターンでの情報漏れは
見ていない。それなりの抑止効果はあるのかもしれない。


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