見出し画像

 今日から公立小学校の特別支援学級について少し投稿してみます。
養護学級から特別支援学級と名称が変わった時には、まるでくじ引きのように支援学級の先生が決められていた学校が多くありました。
なんせ、今までなかった取り組みですから、わかる先生、支援できる先生が居ないのは当たり前でした。
特別支援コーディネーターとなった先生も同様に学習障害、ADHD、高機能自閉症(まだ発達障害という言葉も知られていませんでした)に関して理解できていることはほとんどないと言っても過言ではありませんでした。

私の地元の学校の先生が私に「コーディネーターに当たってしまった。」と言っていました。(笑)
そんな状態であったとしても私に何かを聞くことはありませんでしたし、私のような私的な機関?私的な事業活動は煙たがられていました。私は特に福祉事業と言うよりは教育事業として活動していましたので、本来なら学校などの教育機関とは協力して子どもたちの学校環境を整える工夫はできるであろうと思うのですが。

福祉の業界は業界でまた、私の事業活動は煙たがられるのです。なぜなら「子どもの発達を援助する。可能性を拓く」と本気で言っていますから。
福祉の業界ではそのようなことより周囲の人のサポートのしやすさを優先させるので、私が言うことに対して反感を抱かれることも少なからずあります。

 そんなことはさておき、発達障害が早期に発見される仕組みが出来上がった昨今、学校では特別支援学級が恐ろしく増加しています。特に小学校においてはどんどんとクラス数が増えています。必然的に担当する先生も増えています。「発達障害」がステレオタイプ的に捉えられ、情報が錯綜し、保護者の育児負担やストレスを軽減させることが優先されている今、子どもの可能性を拓くと言うことがどのようことを指すのか?が分かる人はどれくらいいるのでしょうか?もちろんその方法は一つではありませんし、コレでなければ絶対いけませんというものでもありません。

そうであっても、子どもに関わる人でゆるぎない信念を持ち、ある程度の自信を持って子どもの発達支援をしている人はどれくらいいるのでしょうか?
いえ、ゆるぎない信念と自信が持てる方法をなんとか取得したいと思っている人はどれくらいいるのでしょうか?
忙しさを理由にただただ、時間が過ぎていき、今までの慣例に則った教材を使って子どもたちを学ばせているのではないでしょうか?惰性で学びをさせているのではないでしょうか?
なぜそう言うことを止めるべきだと思うのかと言うと、そういうことは子どもたちだけではなく教師、保護者などの生きがいややりがいを削ぎ、毎日の生活を苦痛へと導いていくからです。どうせ、やらなければいけないのであれば楽しく、生きがいをもって取り組みたいと思いませんか?

そんな毎日から逃れることができる方法は、子どもたち以上に「学ぶ」こと専門性を追求することに他なりません。

子どもたちは小学校で基礎学力と言われるもの学びます。知能の基礎となるものです。その上により高度な学びを積み上げていきます。学校の先生や塾の先生はその子に必要な学びがなんであるか?を知り、子どもの学びを支援する必要があります。子どもたちの言動行動の意味をしっかりと理解する必要があります。例えば、子どもたちが口に出すことばをそのままに受け取り、理解してはいけないこともあります。良く言う「分かった?」って尋ねると子どもたちは「わかった。」と答えると言った問答や数が数えられるからから「数概念が分かっていて計算ができる」と勘違いしてはいけません。
昔からよく障害児教育の中に取り入れられていた「お金」を使って買い物などのトレーニングもそもそも「数概念」が備わっていなければいくら練習しても習得は難しいのです。
プリントをなぞらせ 真似して書けても そもそも物には名前があることを理解し、動作を表すことばを理解し、短文が作れなければ言語理解は進みません。
質問をしながら問いに答えさせるのは初期の学びの導入時や発達が未熟なうちは良いのですが、ずっとそれを行わなければ問いを導くことができないという状態であるならば、子どもたちは、必ずと言って良い程質問者が無意識に行っている正解を示唆している表情や口癖に反応しているにすぎないのです。そうではなく、少しずつ自ら学び進め、課題を解くと言うことができるようにならなければ本当に認知能力が上がり、学びを獲得できたことにはならないのです。もちろん障害があっても学びを深めていくことはできますし、障害によっては学ぶ領域の凸凹があることもあるので、その凸凹を知り適切な学びの教材で学びを積み上げていくのです。
この点において今の学校の特別支援学級はまだまだ満足できるものでないのが現状です。支援学級で指導している先生がそのことを一番わかっているのではないでしょうか?
なかにはそういう状況を改善するためにはどうしたら良いのか?と日々探求なさってくださっている先生もいらっしゃるのも事実ですが。

子どもたちの適切な学びを提供するためには子どもたちの認知能力を測る必要があります。子どもたちが幼少期、学童期であれば、言語理解、言語表現、数概念、視覚認知能力、協調運動能力、姿勢などいくつかのポイントを絞ってアセスメントしてみると良いでしょう。もちろんWISC検査の結果を解釈できるのであればそれに越したことはありません。

いくつかのポイントで見てみると子どもたちの学ばせ方が分かってきます。それに伴って学びをすすめていくのです。

脳機能の発達を援助する療育的アプローチも学校現場で導入することが上記のような認知能力の向上を加速させることに有効なので、より一層学びが自然に進み、獲得できる学習領域も増えていくでしょう。


個性といういろんな色がいろんな形で彩っていく美しい社会の実現を目指し 活動しています。 どうか応援、サポートお願いします。 今は、奈良の限界集落の地域おこし、オルターナティブスクールの創設、 組織内のダイバーシティ化推進を目標にがむしゃらに頑張っています!