青椒肉絲(チンジャオロース)
歯応えが恋しくて愛おしい
二週間近く、そうやって冷蔵庫を開けては逡巡していた。
真空パックなので日持ちはするが、あのしゃりしゃりこりこりした歯応えが無性に恋しくなり、時間に余裕のある週末に青椒肉絲(チンジャオロース)を作ることにした。
👇『青椒肉絲』のレシピ(DELISH KITCHEN)👇
バロメーターは三つ
疲れているときにすっ飛ばしてしまいたい工程が「下味をつける」「野菜を切っておく」「調味料を合わせる」の三つだ。
睡眠が足りていなかったり朝から用事をこなして帰宅した日など、まったくやる気が湧いてこない。下味をつける一品はパス、入れる調味料は2つか3つまで、野菜は切る必要のないもやし、すでにバラしてあるしめじ、コーン缶、糸こんにゃく(野菜か?)などに頼っている。
逆を言えば、時間に余裕のあるときは「やってみる?」という気になるのだ。
青椒肉絲を作る日はまず最初にそういう日をえらんだ。予定のない週末、昼間のあかるいうちにだし巻き卵を作ったついでにピーマンと筍を切り、お肉に下味をつけてよくもみ込んでおく。調味料も合わせた。
ここまで支度しておけば夕方に台所に立つ時間は短くて済む。
ピーマンと火加減
夕方5時頃からお風呂につかって、髪の毛を乾かしたらもう6時を回っている。昼ご飯が遅めだったからまぁいっかと思いつつ、内心ちょっと焦る。
夕方から寝るまでの数時間、毎日4倍速で過ぎている気がするのはわたしだけか。
フライパンに油をひいてピーマン、筍を中火で炒める。油がまわったらいったん皿にうつす。「全体に油が回るまで中火でさっと炒め、取り出す。」とレシピにあり、どうやら普段のわたしはピーマンを炒め過ぎらしい。ほんの一瞬でいいのか。
フライパンを空にしたら油を足し、にんにくとしょうがを入れて弱火で香りをたててから中火で肉を色が変るまで炒めていく。下味の醤油、酒の良い香りがする。
ここからは混ぜるだけ
片栗粉を肉の下味ではなく合わせ調味料に入れたせいか、炒めているあいだに肉の脂がかなり出た。肉の色が8割方変わったところで余分な脂をキッチンペーパーで拭い、先ほどのピーマンと筍を入れる。中火のまま肉の脂を野菜にからめ、肉に完全に火が通ってうすい茶になるのに約1分半から2分くらい。
最後に合わせ調味料を回しかけ、若干火を弱めて1分ほど炒めたらできあがり。
ごまと削り節
レシピの「ごま油をまわしかける」代わりに家族の分には粒ごまとすりごま(タイトル写真)、自分の分には削り節をのっける。粒ごまはパリパリした食感が楽しめて、削り節は油を吸って旨味が増すと思ったのだ。
実際食べてみると削り節にしょうゆ、オイスターソースが染みて旨味が増した。筍とピーマンのシャキシャキした食感はあの短い炒め時間の賜物だ。肉の柔らかさと野菜の歯応えが両方たのしめる。合わせ調味料に鶏ガラスープの素を入れているので、下味の塩は控えるか省いても良いかもしれない。
あとから自分の分にも粒ごまを散らす。あら、おいしい。ご馳走さまでした。
おまけ
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