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厨房作業見直し隊ムロの『未来厨房への歩み(もがき)』エピソード4

エピソード4「正直な感想……マジか!」


こんにちは。厨房作業見直し隊 、隊長のムロです。
月に一回ペースで、介護施設厨房を未来型に変える歩み(もがき)をみなさんにお伝えしていきます!応援してもらえると嬉しいです。
 
 
今回は、モルツウェル入社後すぐの話をお伝えします。
 
 
 
入社から1ヶ月の間、わたしは他部署での研修を受けました。
 
 
その目的は、一週間ずつ他部署を経験することで、モルツウェル全体の仕事を理解することだったようです。
 
中でも記憶に強く残ったのは、製造工場と三河屋サービス課での研修です。
 
工場では、調理工程から商品発送までの工程を学びました。
 
調理工程の研修では、すごく大きな釜で食材を炒めたり、千切れを超える鯖の切り身をスチコンで加熱したりという、これまでの外食産業との規模の違いに圧倒されました。
 
工場の次は、「三河屋サービス課」という配食サービスの部署での研修でした。
 
三河屋サービスとは、松江市内の在宅高齢者のご自宅にお弁当を届けるサービスです。軽バンに同乗させてもらい、玄関先でお弁当を渡して回りました。
 
このサービスは、お弁当を渡すだけではなく同時に高齢者の見守りもしているため、玄関のチャイムを鳴らしても誰も出てこない場合、裏口や窓から声をかけながら室内へ入っていき、様子を確認するといったこともしました。
 
 
在宅高齢者のご自宅は、車で入っていけないような場所にもあります。舗装もされていない道を先輩は、弁当片手に小走りで進む。わたしはそれをひたすら追いかける。
 
お弁当配達の道中、先輩はわたしに松江のいろんな場所や歴史を教えてくれました。それがすごく楽しかったことを、今も覚えています。
 
1ヶ月の研修を終え、ようやく自分の所属部署での仕事が始まりました。
 
まずは、介護施設の厨房作業を知ることからスタート。
 
入居者数100名の施設、食事形態はさまざまでした。有形に一口大に刻み食、ミキサー食、とろみ液が必要な人、この人の禁止食は……などなど。
 
 
さらに、「この人の食事は半量で、ご飯も普通のご飯だけでなく少し柔らかめに炊いた軟飯にお粥、粥ミキサーで」なんてのもあります。
 
そういった、利用者さんそれぞれの対応について細かく書かれた紙が、冷蔵庫や棚の扉に膨大な数貼られていました。「マジか!」と思ったのが、初めの正直な感想です。
 
施設の厨房では、早朝5時から作業を開始するため、4時前には起床し、30分かけて現場に行き、作業をするということを繰り返しました。
 
あの時はまだ2月。朝5時でも真っ暗な中、山陰の冬の寒さに凍えながら、憂鬱な気持ちで車を走らせる……。
 
 
介護施設の厨房はこれまでの外食産業とは異なり覚えることが多く、しかもかなり複雑で、ひとつ間違えて提供してしまうと、命の危険を伴うという怖さもありました。
 
それでも毎日繰り返すことでようやく慣れてきた頃、上司のHさんからこんなことを言われました。
 
 
「自分たちは、利用者さんにとって最期になるかもしれない食事を作っている。なので一つ一つ丁寧にやらないといけない」
 
 
右も左もわからないまま、わたしはHさんについて回りました。
 
やっとの思いで作業を覚えたのも束の間、その施設の厨房から撤退すること、同時に3施設の新規厨房を受けることになったと聞かされました。
 
 
撤退する施設の片付けや新規施設への挨拶回り、求人の面接など立ち上げ準備に奔走する日々。
 
Hさんは忙しい合間をぬって、厨房管理に必要なことや数字の見方などを丁寧に教えてくれました。
 
そんなHさんには今も感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
Hさんはおそらく、このメルマガを読んでいないと思うので……。
 
 
ここで感謝の気持ちを伝えておきます。(笑)
 
 
 
 
 
──次回は、パソコンとにらめっこの日々についてお伝えします!
 
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【ムロ(岩室匠)プロフィール】
 
兵庫県尼崎市出身30歳のムロ。
 
大学を卒業後、英語教師、調理師を経て、介護業界に入る。
 
4年前島根県松江市に移り住み、始めた家庭菜園にどハマり中。
 
今年こそは大玉スイカを収穫したい。
 

 
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