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「変わらないために変わり続ける」私たちの商品開発ストーリー

こんにちは!モルツウェル公式note中の人の野津昭子です。
今回はモルツウェルの『楽盛』食材の初期開発段階から携わっている生産技術係長の大下朱美さんが登場!
クックチル製法から真空調理製法に切り変えた、「楽盛」製品開発の黎明期から、私たちを支えてくれています。大下さんと一緒に私たちの「変わらないために変わり続ける」商品開発ストーリーをお伝えしたいと思います。

後輩のワッキーと仕入れ材料について打ち合わせ中


1)大下さんのお仕事内容を教えてください

生産技術という部署で、仕入れ材料の発注から製品の生産管理、品質管理を行っています。

2)モルツウェルのどういった点に興味をもち、入社されましたか?

私は栄養士免許を持っていて、保育園の給食に携わっていたことはあったのですが、ある日、当時聞いたことがなかった真空調理法という製法で高齢者施設向けの食材製造をしている会社がある、と知人に声をかけてもらいました。それは何?めずらしい!と興味を持ちました。



3)入社して8年になりますね。仕事の中で嬉しかったことを教えてください。

私が入社をした当時は、前工場の黒田工場ができて間もない頃でした。
クックチル製法から真空調理製法に変更した献立で、製造していましたが、まだ「生産管理システム」もしっかり確立できていない状態でした。メニューごとの栄養計算やレシピはあるものの、ブラッシュアップが追いついておらず、お客さまからもたくさんのご意見を頂きました。
「茄子の煮びたし」が加熱の加減でドロドロになったり、出来上がりパックによって玉ねぎの色が褐色してしまったり、蓮根やイモなど根菜の固さ、魚のパサつき、葉物野菜の緑色の色合い…一つずつ、ほんと地道な作業で改善をしていきました。

まずはご意見を細分化して分類、改善していく流れを作りました。
改善のタスク表も1から作り、やり方も少しずつブラッシュアップしていきました。
工場の現場担当者にも内容をしっかり伝え、改善を繰り返しました。
全社員を巻き込んで、社内評価も欠かしません。

そうやって少しずつご意見が「×」→「△」→「〇」と、お客様から良いご意見や、感想を頂けるようになってきました。

「以前に比べておいしくなった!」
「残食が少なくなった!」
「煮魚がおいしい!」


など、長くご利用いただいているお客様から特に変化を感じて感想を寄せていただけると、本当にうれしく、

「よし!もっと良くしていこう!」と頑張れます。



4)生産技術の係長として、日ごろ意識していることは何ですか?

工場では多品種の食品を製造しているため、材料や調理方法、包装方法、加工形態の違いなど多岐にわたる情報を扱ったり、その複雑な製造工程を作業員さんと共に実現していけるよう準備をする必要があります。
加工機械もたくさんありますが、それを操るのは人で、最終的に「間違いなし!」と安全を確かめるのは人ですから、

製造工程や作業の流れを考えるときに、
なるべく人の能力に依らない「標準」を作るように意識しています。

例えば、細かいことができる人であったり、複雑な仕事ができる人であったり、それぞれに合わせて作業の流れを考えると、確かにその時だけは能率の良いすごい仕事ができるかもしれません。ですが、その人がいなくなった時に仕事が止まってしまいますし、ほかの人が代りをしても品質は落ちてしまうかもしれません。皆が困らないよう、お客様も困らないように、日々安定して高品質の仕事ができるように製造指示書を作成しています。

コミュニケーションをしっかりとりながら、私たちにとっては何万食のうちの一食でも、「お客様にとって最後の食事なるかもしれない、命をつなぐ大切な一食」だということを忘れないように、それを伝え続けることですね。

5)やりがいは何ですか?

製品品質の改善はもちろんですが、仕事の改善を積み重ねていくことで、より働きやすく、より良い商品を作ることができるようになった時、自分だけでなく、「楽になった!」と周りの一緒に働く方々から言っていただけることが何よりのやりがいとなっています。

6)大切にしている「こだわりの道具」は何ですか?

「付箋」です。タスク管理のアプリやメモのアプリ、Excelなど今はいろいろ便利なものが溢れていますが、私の日々タスクの管理はアナログな付箋を使っています。常にデスクの目の前に置き、すぐにメモできてすぐに取り掛かれる、という所が、あまりきちんとしている方ではない私には合っているようです(笑)



7)「安全な食品」とは?

成分表示検定も新表示義務化前に真っ先に合格者となった大下さんですが、
大下さんにとって「安全な食品」とは?

材料が安全であり、作り方が安全であり、できたものが安全であること。それと、お客様が安心して召し上がっていただくための情報提供がきちんとできるものが「安全な食品」であると思います。

安全な食品を作るためにしなければならないことは多岐にわたります。例えば、安全な材料を選んで安全に製造した製品でも配送方法を間違えてしまったり、食品表示の保存方法が違ったり、一歩間違えてしまえば、それで「安全ではない食品」になってしまいます。

製品管理の体制を常にブラッシュアップしながら今後もお客様の健康を守っていきたいと思います。

作業者の全員対象の安全衛生知識テストも定期的に行う仕組みも構築しました。
食品衛生会議などでは、作業環境の菌検査や製品の菌検査の仕組みも確立。
科学的な根拠をもって、社内でも改善や評価ができるようになりました。
今年は外部認証のLRQAも取得!

8)今チャレンジしていることは何ですか?

実はもうすぐ第一子の出産を控え、産休に向けて周囲の皆さんに引継ぎや標準書をつくっています。産休明けは来年初夏ですが、その頃には子育てと仕事の両立がスムーズにできるように環境を整えることができているといいな、と思います。
それが今の私のチャレンジです。



9)まとめ

大下さん、インタビューに答えてていただき、ありがとうございました!
さまざまな困難な状況を、真摯にお客様や社内の皆さんと向き合い、商品づくりに没頭してこられた大下さん。そのバイタリティで初めての子育てもきっと乗切っていかれると思います。
元気な赤ちゃんを産んでお母さんになり、さらにパワーアップした大下さんが生み出す「安心・安全」に「母のやさしさ」がプラスされた、メニューが登場することを楽しみにしています!

今回も長文を読んでいただき、ありがとうございました。

今後も、大下ママ、その仲間たち、モルツウェルを応援よろしくお願いします!



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