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経続けられるかどうかなんだよ ちょくちょく文章を投稿します。反応いただけたらそれだけで元気に暮らせます。 https://twitter.com/ear_of_pan

最近の記事

20240421

4月21日 晴れ 朝起きて空腹を感じる。雑炊を食べる。河童、青年、彼岸過迄、サンホセの聖母などをぼちぼち拾って読む。具合が悪くなる。腹が減ったような気もしたが気分が悪いので横になって休む。吐き気だけは消えたから焼うどんを食べて薬を飲む。すると快癒したので悪気分は昨日までに飯をあまり食べなさ過ぎたからだと思う。普段空腹を感じないからといって、手が震えだして初めて重い腰を上げて食事をとることがあるというのはいけない。気候がいいから外のベンチで本を読む気になる。適温。虫の活発になる

    • 20240113

      1月11日  カフェの中コーヒーをカイロ代わりに握って『パリュウド』を読んでいる。向かいのコンクリート調の壁には、客の触る液晶に反射した直上からの光が遊んでいた。指を栞に挟み主人公の訪ねる女の家(菜園があって、月明かりが人参のような野菜らの葉を照らしている家)を頭に浮かべながら、いつか僕の視線はその光を猫の手みたく半ば無意識に追いはじめていた。 1月12日  今日も同じ席に以前中断した『カラマーゾフの兄弟』を読む。読み通す気になれば読み通す。 あちらの席には女子学生が二人並

      • 12月29日

        12月29日 金曜 晴れ 朝、『かめれおん日記』読む。昼から散歩。以前日記にも書いたから谷崎潤一郎の家のあった辺りまで行ってみる。公園ではブロンドの少年がキャッチボール。丘の上だからふと建物のない空き地などから本牧の方まで見渡して見える。ちょうど中島敦の家もその景色の中にあったものと思う。元町公園を通って帰る。噴水の水面の白くなっているのを見て、ひょっとすると薄氷の貼っているかと思ったが触れてみると油か何かに過ぎなかった。公園から出た道、前には小さなキャリーケースを引かないで

        • 旧日記:12月4日

          12月4日 晴れ  昼過ぎから散歩。日が暮れてから買い出し。買い物を済ませた後、月の下に中村川をまたぐ橋を渡っていると、小説の紙片が一葉、二葉、街灯の明かりの中に落ちている。拾い上げてみるとそれは谷崎潤一郎の『痴人の愛』の一部分で、僕はそれにちょっと異様な感じを受けた。なぜなら日に焼けて端の赤茶けたそれは、読み古すことで自然に破れ得るような表紙や巻頭の目次などでなく、物語の中途の部分であったから。またいくらかの折り目はついていながら雑な破り目のないところからして、わざとこの部

          旧日記:11月25日

          昨日今日とYが大阪から遊びに来る。 昼過ぎに喫茶店。和毛の真紅のソファ、から見上げればシャンデリアを備えた鏡の天井には口の開いた自分の顔、古い木目の西洋家具、小さなピアノ、アンスリウムの赤い肉、壁画の蘭が映る。そしてそれら一切を見守る隅の位置には厚いブラウン管が置かれて、その黙った画面を見ながら僕はある郷愁を感じ始めた。ひとつには幼い頃祖父を見舞う際に見かけたことのある、入院患者らの集まるリラクゼーションルームに置かれたテレビのことを。またひとつには、火葬を待つ間ロビーに出て

          旧日記:11月25日

          12月24日

           昼過ぎから散歩、ついでに昼食を買う。外は年末の雰囲気、一人で出歩くのは自分以外滅多にいない様。つい先日まで路傍の木に紅葉が残っていたから今年は暖冬かと思っていたがなんだかんだと寒くなってしまった。外に出れば寒さから足裏には虫の蠢くようなこそばゆいような、またそれを一歩一歩路面を踏みしだくことで緩和しているような感覚。家に帰って手を洗えば、冷え切ったはずの水道水も無感覚で却って苦にならない。ただ横浜で越す初めての冬だから、土地柄の問題なのか、気象の問題なのか、例年通りなのかそ

          12月24日

          ワクチン反対派は異常者であるか

          今世間には、ワクチン反対派なるものがいるようです。  一口にそう言っても、割ってみれば中身は様々な思想で構成されている。薬なんてものはむしろ人間の本来持つ自己治癒力を阻害するものだと言って西洋医学を嫌う東洋医学信奉者。それに類するスピリチュアルな力を信じているもの。今は松の木がブームらしく、体に溜まった毒を排出するために松ぼっくりを一所懸命に食べているそうである。また政治家の汚職やコロナ対策の不手際を見て絶望し、国を見限ったもの。俳優の突然死から、何か裏にある組織の存在を感

          ワクチン反対派は異常者であるか