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北海道民には伝わらない常識が多い


私まぴこは
地元が北海道。

生まれも育ちも北海道だと
本州との違いに気づかずに
生きていく人がなかなか多い。

北海道は海を渡るので
よく本州の方々から
「パスポート取らないと」と真顔で言われたり
「北海道民って熊を飼ってるって本当?」と聞かれる。

はぁ?マジで言ってんの?

と思うが、結構な確率で
真面目に言われることが多いのが事実。

もしくは私の周りにいる人たちが
変わっているのかは…一概に否定できない!

そんな愚問!

海外の人から
「日本には侍がいる?」
「日本には忍者いる?」と聞いてくるようなもの。


しかし
そんな北海道民なのだが
憤慨できない人が多いというのが私の印象だ。

何故なら

北海道民にはわからない事が多いのと
北海道独特の文化があるから。

例えば、例を出すと

金木犀

この花は、北海道民からすると

歌の歌詞、小説の中に出てくる幻の花

なのである。

かくいう私も、事実去年の秋に、人生で初めて
この金木犀を見て、初めて金木犀の香りを嗅いだ

それはもう忘れられない瞬間だった。

本州の方は、え?と思うかもしれないが
金木犀は、北海道では越冬できない植物のため
見ることが出来ないのだ。


そして今回お話したいのは
児童会館職員になってから初めて知った

「百人一首」の違いだ。


漫画、アニメ、映画など
百人一首は日本の伝統的な文化なのだが

本州の百人一首と北海道の違いは次の通りだ。

木札で出来ている

下の句を読んで
下の句を取る

(本州では、紙の札、上の句を読んで下の句を取る)


木の札なので
真剣勝負をしたら
確実に殺傷能力が上がってしまったり

下の句しか読まない(覚えない)から
上の句が分からない

という、北海道民が多発する。



しかも取札を見ても
一見何が書かれているのか
なんの歌なのか、解らないというのが
一番の難所である

ご覧頂こう

これが北海道の一般的な百人一首の札である。

私はこれをものの2週間で覚えなくてはならない!となった時に、札を見て絶望感に溢れたのを今でも覚えている。

しかし、これを
小学一年生も(好きな子は)すごいスピードで
難なく覚えていく。

その覚え方が面白い。

まずこれだ。
歌を予想しながら見ていただきたい。

こちらの歌は
「はなさそふ あらしのにはの ゆきならで
 ふりゆくものは わがみなりけり」

という歌の下の句で
恐らく「ふりゆく」がドンと書いてある。

しかしこれを小学生には

「ふりりを探して!」

という。

次はこちらだ。


こちらは
「よもすがら ものおもふころは あけやらで

ねやのひまさへ つれなかりけり」


という歌である。

「ねやの」が「閨の」という漢字だとわかない人にとっては
なんぞ、これは。と思うだろう。

小学生にはこれを

「お弁当箱を探して!」

という。

そして一番衝撃だったのは
コチラ


こちらの札である。

歌は

「おほけなく うきよのたみに おほうかな

わがたつそまに すみぞめのそで」

である。


感じがわかる大人の方々には、まだ
あぁ、わかるわかる。で済む札なのだが

小学生には

「うんちを探して!」

というと、真っ先にこれを取ってくれる。


「立」のフォルムが
小学生だいすきワードの
うんちに似ていることだけで
人気の札である。


日本の伝統文化ひとつでも
北海道にたどり着く頃には
形を変えて

「これが日本の伝統です!」

とやって来るわけだから

同じ日本と言っても
かなり本州との差があるというのが
お分かり頂けたかと思う。


そして道民は
そんな文化が、「真の姿」だと信じて生きてきて

違う土地へ行った時に
カルチャーショックを受けてしまうのだ。



それが今の私の状態である。


先日入籍して
晴れて、本州の民になったので

この記事を書かせていただいだのだが

私は、がーん!よりも
こんなにも違うのか!と楽しんで生活をしている。

まぴこ

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