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夏に見る夢

過去の思い出の夢を見て、あのときこうしてれば!とまんまと思って目が覚めた。かなり前、十代の頃。

あの時こうしていればなんて、最悪の思考だと分かっている。分かってはいるけれど、少しだけ後悔している自分も間違いなくいる。これはタイムパラドクスに似てない?だって、今の状況を選んだのは間違いなく私で、もしあの時、一つでも違う方を選んでいたら、今までのこと何一つ経験出来なかった。だとしたら、それはまるで別の人生で、私の人生ではないとさえ思う。

そもそも人は自分で道を選べるようで選べない、というか、選ばない、と私は考えている。自分の決めた人生を、たった一つの道を歩いて行くしかなくて、それは使命にも似てるから、なんか、どうしようもないし仕方ない。もしタイムマシンがあってやり直すことが出来たとしても、私はきっと同じ選択をすると思う。

そして今、私がそう思えるということ、それはいつもきちんと考えて悩んで、最後は自分自身で決めてきたから、という証拠でもある。

あの頃の自分に何か言うとしたら、「そういうあんたが好きだよ、どうもありがとう」と、抱きしめてやりたい。何もかも弱い頃の私が、与えられたもの全て、どれもこれもマトモに浴び続けて来たから今がある。本当によく頑張った、偉すぎる、尋常じゃない忍耐の持ち主、人間として素晴らしい。だから今の私は、ちょっと楽してるかもしれないね。毎日楽しいし、充実してるし、心も穏やか。

さて未来の私に抱きしめてもらうために、私らしく進んで行こうと思います、でも今日はもう寝よ。なんの夢見るだろうか。おやすみなさい。

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