ロングヘアを日本語でいえば
今から25年前、日本語で旅行記を書くために、1年以上かけて日本各地を旅した。 出版ジャンルからすれば、「紀行文学」と呼ばれるものになるだろう。 実は最初から日本語で書きたくなかったが、振り返ってみると、母国語以外で書くことに火をつけてくれたのは、当時の編集者の池田さんだった。「日本語で書けて、しかも外国人の毛くんなら、過去や未来のことではなく、リアルタイムの今を書いていることになりますから、最大のセールスポイントですよ」と言われた。そして、彼はさらにいう。「物語は3割、日本語