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変わりつつある家族との関係

家族との関係というとあなたはどうなのだろう。

仲の良い家族、亭主関白な家族、犬猿の仲の家族、友達のような関係の家族、色々あると思う。

私の家族と言えば何なんだろう。

仲は悪くはない。うん。

だけど仲の良い家族かといえばそれは違う。むしろ不健全な家族だと思う。

◇◇◇

父は亭主関白なタイプだ。

幼い頃から「親の顔に泥をぬるな」としつけをし、いじめを相談すれば自分が一匹狼で裏番長みたいなことをやっていた不良時代の武勇伝を引き合いにだし、おまえもそうしろと言う。

はたまた勉強面では常に良い学校に入って人より上に立つことを求めた。

ただ、仕事を頑張ることが家族のためになると思っている人でもあり、私が小さい頃から単身赴任で長く家を空けることが多かった。

家で父をよく見るようになったのは父が会社を定年退職してからだ。

母は典型的な毒親だ。

子供と自分の区別が付いていない。

私が困っているとすぐ手を差し伸べて助けてくれるのはいいが、助け方がよろしくない。

常に自分の庇護下にいるように仕向けてくる。

まぁ、でも、それは大きな問題ではない。

母の大きな問題点は思いどおりに子供をコントロールしようとするところだ。

私と弟がちょっと喧嘩をしようものなら、「なんでいうことを聞いてくれないの」と大泣きする。

子供というのは無条件で親に愛されたい存在だ。常に親の愛を求めている。

だから親を悲しませたくない。泣かれると従うしかない。

仕事で疲れて帰ってきて子供の喧嘩を見るのは嫌だというのは分かる。

しかし喧嘩の原因を追究して私と弟にどうやったら喧嘩にならないようにできるか考えさせて改善させるべきだっただろう。

強制的に泣いて従わせて原因を宙に浮かせたままでは何の解決にもならないし、子供は無意識に親のために、親の思いどおりに動くようになってしてしまう。

子供も1人の人間だ。親の思いどおりに動くロボットではない。

それを母は今も分かっていない。

弟は私と同じで両親の被害者とも言える。いや、更に私の被害者でもあるかもしれない。

小さい頃はちょっとしたことで喧嘩したり、一緒にゲームを楽しんでいた。

しかし私はいじめを受けてから家族にすら心を開かなくなったため、中学生の頃からは弟と会話したことがほとんどない。

それは弟がネットワークビジネスにハマってから更に悪化した。

弟がネットワークビジネスにハマった当時、私はそれは騙されてるからやめろと何度も説得を試みた。それでも弟は聞く耳を持たず、仕事を辞めてまでネットワークビジネスの道を突き進んでしまった。

私が反対しなければ、ここまで突き進んでいなかったかもしれない。

前の記事にも書いたが、それから私は弟を嫌うようになり何年も一言も口を利かなくなった。

◇◇◇

大きく家族との関係が変わったのは9年ほど前に、私が父に反抗してからだ。

反抗期というものが来なかった私は、心身を壊して引きこもりニートになるまで自分を直視できていなかった。

苦しみながらも築いてきたすべてを失ったことで、ありのままの自分と対面し、自分が親の呪縛に囚われていたことに気付けた。そして、自分が自由だということに気が付けた。

きっかけの言葉はなんだったかはっきりとは覚えていない。

昔のように父が自分のいうことが正しいから従えと亭主関白な言葉を発したのがきっかけだったと思う。

父は柔道や空手で黒帯を持っており、ぱっと見はヤクザだ。ヤクザではないが、力もあるうえに見た目からしてとても怖いのだ。

しかし、私は何年も遅れた反抗期の力を借りて、大泣きしながら反抗した。

「親のいうことが間違ってても従わなきゃいけないのはおかしいやん! 助け合うのが家族じゃないの、親のいうことに従うのは違うでしょ!」

こんなことを喉がガラガラになりながら叫んだのを覚えている。

それからの父は私に強くものをいうことがなくなり、静かに私を見守ってくれるようになった。

◇◇◇

それからの私は最近までひっそりと引きこもりニート生活を満喫していた。

なんてヤツだ。

毎日noteを始めてアウトプットを習慣化しようとしているのが良い方向に作用したのか、はたまた他人が怖いという感情を克服しようと少し図書館などに出かけるようになったのが良かったのかは分からない。

ただ、最近の私は自分から家族と積極的に話す。

いじめを受けてから心を閉ざして30年前後も家族と最低限しか会話していなかった私だ。

家族との食事風景というのは一緒にTVを見ながらほとんど会話もなく食事しているだけだった。

それが大きく変わってきている。食事に会話が生まれている。

また先日行われたおじいちゃんの葬式の後で、今は離れて暮らしている弟とも4時間くらいずっと会話していた。

それまで一言も話さなくて、私と弟の仲を心配した親が挨拶くらいしてよと頼んできてから挨拶するくらいだったのが、突然私から話しかけての4時間の会話だ。

弟も内心驚いていることだろう。

「他人を変えることはできない。他人を変えたければ、自分から変わろう」という言葉があるが、まさにこの言葉どおりだと実感している。

このまま私が変わっていけば、仲の良い家族になれるかもしれない。

そんな期待も芽生えてきた。


ここまで読んで下さってありがとうございました。

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