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わたしらしい選択—あのときの勇気、無駄じゃなかった—

ふと、職業体験のことをおもいだした。

わたしはいまでも、あのとき勇気を出せてよかったとおもうんだ。


──中学生の職業体験のこと。

わたしは職業体験の希望を提出するのに、頭を悩ませていた。わたしの周りの子達は、お花屋さん、パン屋さん、etc…なんだかキラキラしていた。

でも、わたしが行ってみたいとおもっていたのは、消防署。消防士のお仕事だけではなく、AED救急講習を受けることができて、修了証もいただけるから。そんな理由。でも、例年男子しか行ったことがなく、女子が消防署に行った前例はなかった。

本当に結構悩んだ。たった2日間のことなのだけれど。

そんなとき背中を押してくれたのが両親。

“勇気出して行ってみたら?”

たぶんそんな言葉だったとおもう。

うん、パン屋さんやお花屋さんもたのしいとおもうけど、女子1人だったとしても、消防署に行くわたしの方がおもしろいとおもう!

そうおもって、消防署へ希望することを決心した。ここでいう「おもしろい」は、お笑いの意味ではなくて。「わたしらしい」とか、そういう意味。

蓋を開けてみると、消防署希望の女子はもう1人いて、わたしだけではなかったから心強かった。


受け入れてくださった消防署の方達は、はじめての女子ということで結構戸惑っておられた。ロープでの綱渡りの訓練とか、特に(笑)。他にも、ほどけないロープの結び方を教えてくださったり、放水訓練をしたり、はしご車に乗って10mくらい(?)の高さまで行ったり、、、。いまでも体験させていただいたことはかなり覚えている。

“これからは君たちみたいな、女性の消防士や救命救急士が増えていくんだろうね。来年も女の子が職業体験に来るのかなあ!”

そのような、前向きなお言葉をいただいたと記憶している。


行ってよかった〜〜〜!!!

当分ずっと、両親にそういっていた(笑)。


──その後、救命講習を受ける必要がある場面(運転免許取得のときetc…)では、職業体験で教わったおかげで、手技を褒められるようになった。約10年後、防災士の取得をする際に、職業体験でいただいた救命講習修了証を、資格申請に活かすことができた。

たかが職業体験、されど職業体験。あのときのちっぽけな勇気、決して無駄ではなかった。


なんで、こんなことをおもいだしたのかというと、わたしが自分らしくいれたときって、どういうときだっただろう?と、脳内タイムマシンで過去に遡っていたから。

人とはちがうけれど、勇気を出して飛び込んで、ドキドキとワクワクをもっていた、あの頃。「わたしはわたしだ!」と自分を奮い立たせていたときが、わたしらしいのかもしれない。あのときの緊張感、きらいではないし、いつまでも忘れたくないなあ。忘れてはいけない気もする。

日々の生活で、自分らしさを見失ってしまいそうになるから、これからも自分を見つめて探していきたい。

真緒


\最後まで読んでくださってありがとうございます/

これを読んでくださっている方は、自分らしくいられる(た)ときって、どういうときでしょうか?

また是非教えていただけたらうれしいです😊

毎日note目指して投稿しています。またよければ、見にきてくださいね✩.*˚

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