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クレアチンは“筋肉のため”のサプリだと思われがち....実は脳機能の向上も!

クレアチンは高強度運動の持続能力や、筋力筋量を効率よく向上させてく上で効果が認められているサプリメントです。

タンパク質は構成しませんが、クレアチンはアミノ酸の一種です。

どういったメカニズムで運動のパフォーマンスを向上させるのか説明しますと、

まず筋活動を行う時、私たちはATP(adenosine triphosphate:アデノシン3リン酸)をエネルギーにしています。
ATPからリン酸が一個外れ、ADP(Adenosine diphosphate:アデノシン2リン酸)に変わる時にエネルギーが放出される仕組みです。
そしてATPを利用した後に残ったADPはATPへと再合成されなければATPを再利用できません。

つまりATPを再利用するためにはADPにリン酸をもう一度くっつける必要があります。その再合成の仕組みがあるため、私たちは強度が高い運動においても多少繰り返すことができるのです。
しかし強度がとても高く、ATPの再合成が間に合わなくなり始めるとパフォーマンス低下し始めます。筋を活動させるエネルギーが間に合わなくなるということです。

そこでクレアチンです。

クレアチンはクレアチンリン酸というリン酸を運べる形に変換され、ADPの再合成、つまりADPにリン酸を運びATPに戻す働きをサポートしてくれるのです。

このように、クレアチンはATPの合成を高めてくれるので運動能力が向上するのです。

まとめると、

活動において筋肉はATPをエネルギーとして利用する。
その際、ATPからP(リン酸)が外れADPになることでエネルギーを放出。
持続するためにはATPの再合成が必要。
そのためにはADPにP(リン酸)が再度くっつきATPに戻す必要がある。
ATPの再合成をサポートするのがクレアチン。クレアチンはクレアチンリン酸としてリン酸を運び、ATPの再合成を活性化させる。

よって運動能力が向上する。

しかし、

筋肉よりも、いえ、どの組織よりもATPを必要とする組織が人間には存在します。

🧠**

です。脳は大量にATPを消費します。ハードなタスクをこなしているときはなおさらです。ということは、たくさんのATPが必要。同時にATPの再合成の必要性もどの組織よりも高いということ。

タイトルにも書いていますが、クレアチンは脳機能にも良い、というのはそういうことです。

脳においても、ATPの再合成をクレアチンによって高めることができます。そしてクレアチンは脳におけるATPの貯蔵も増加させてくれる様です。

脳で利用できるATPが増加するということは、脳のエネルギー供給が高まるということ。脳のエネルギーが活性化し、増えるということは脳をたくさん使う様な能力が向上するということです。

例えば、
クレアチンを飲むことでIQが上がったという研究結果もあります。また記憶力の向上、脳神経系に関わる病気の予防ドーパミンレベルの向上脳細胞のミトコンドリアの機能向上による脳機能全般の高まりなど、さまざまな脳に対するメリットが確認されています。

クレアチンによる脳機能の向上は、論理的にそうであるということにとどまらず、実験も行われているため信頼できそうです。またクレアチンを普段サプリメンテーションしていない方でしたら尚更効果が期待できるでしょう。

他にもクレアチンには、

ALS (Amyotrophic lateral sclerosis):筋萎縮性側索硬化症の予防、疲労感の改善、筋細胞におけるGLUT4増加によって血糖を筋肉のグリコーゲンとして効率よく貯蔵できるようになるなど、筋トレand脳力向上以外でも様々なメリットがクレアチンには期待されています。

筋トレしているひと、アスリートはもちろんですが、脳機能をあげたい方や一般の方にも是非摂って欲しいサプリメントです。

パウダー状で味も匂いもないので生活に取り入れやすいと思います!

僕が実際に飲んでいるクレアチンを紹介しておきます。





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