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【古文解説】万葉授業

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#蜻蛉日記

【古文解説】うつろひたる菊「嘆きつつひとり寝る夜」〈蜻蛉日記・百人一首〉内容意訳|万葉授業

【古文解説】うつろひたる菊「嘆きつつひとり寝る夜」〈蜻蛉日記・百人一首〉内容意訳|万葉授業

こんにちは!
ばーちゃる古典オタクのよろづ萩葉です。

今回は蜻蛉日記より、「うつろいたる菊(嘆きつつひとり寝る夜)」の内容を解説をします。

蜻蛉日記とは平安時代の女流作家・藤原道綱母によって書かれた日記。
藤原道綱母の本名はわかっていないが、更級日記の作者・菅原孝標女の叔母にあたる。
浮気性の夫との結婚生活を思い出しながら書いた回顧録。

原文 さて、九月ばかりになりて、出でにたるほどに、箱の

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【古文解説】鷹を放つ〈蜻蛉日記〉内容意訳|万葉授業

【古文解説】鷹を放つ〈蜻蛉日記〉内容意訳|万葉授業

こんにちは!
ばーちゃる古典オタクのよろづ萩葉です。

今回は蜻蛉日記より、「鷹を放つ」の内容を解説をします。

原文 つくづくと思ひ続くることは、なほいかで心と疾く死にもしにしがなと思ふよりほかのこともなきを、ただこのひとりある人を思ふにぞ、いと悲しき。人となして、うしろやすからむ妻などにあづけてこそ、死にも心やすからむとは思ひしか、いかなる心地してさすらへむずらむと思ふに、なほいと死にがたし。

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